ドナルド・トーマス【2007 年世界陸上大阪】 垂直三段跳びで金メダル獲得

元バスケ選手のドナルド・トーマスが、驚異的な跳躍力で世界陸上に出場。無名の選手がまさかの好記録を出し、金メダルを獲得した。

ドナルド・トーマス【2007 年世界陸上大阪】 垂直三段跳びで金メダル獲得

元バスケ選手のドナルド・トーマスが、驚異的な跳躍力で世界陸上に出場。無名の選手がまさかの好記録を出し、金メダルを獲得した。

世界陸上の 1 年半前、2006 年 1 月までバスケットボールの選手だったトーマス。彼の驚異的な跳躍力を目にした友だちに誘われ、試しに高跳びをしたところ 2m14 を越えてしまい、2 日後の大会に急遽エントリー。バスケットボールのユニフォームのままで跳び、なんと 2m22 を跳んでしまったそうです。そこから本格的に走高跳の選手へ転向しました。

2007 年世界陸上大阪大会への出場権を手にしたトーマス。そもそも陸上すらやっていない、全くの無名の選手が突然世の中に出て約 1 年半…。しかも 2007 年のシーズンは自己ベストを 12cm も伸ばし、自己ベスト 2m35 まで記録を更新していたのです。

踏み切りも合わず…フォームも出来てない 2m16 をパスし、失敗しながらも 2m21 を 2 回目で成功させたトーマス。踏み切りも合わず、跳べば足をばたつかせ、きれいなフォームではないものの身体能力の高さでカバーし、次々とジャンプを成功。実況も解説者も驚きの快進撃の中、2m33 を 3 回目で成功し、4 位に着けました。次の跳躍 2m35 を 1 回で跳べれば大逆転でトップに立つことになるのですが…。

手拍子が響く中、会場のボルテージは最高潮に。短く息を吐いたトーマスが見つめる先にあるのは 2m35 のバー。少し体を後ろに引き、9 歩の助走から左足でジャンプ!右、左、右と足を動かしつつ、まるで空中で三段跳をするようなフォームで体はバーの上を通過。今までで一番きれいに“垂直三段跳び”を決め、ミラクルジャンパー、トーマスは世界の頂点に立ちました。その後も走高跳を続けたトーマスは 2016 年に自己ベストを 2m37 に更新。2024 年のパリ五輪にも出場(2m15 を失敗し予選落ち)しました。

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