元阪急・熊野輝光氏、巨人の報道陣と野球の“差”を実感

元阪急・熊野輝光氏が巨人移籍 1 年目の苦労と、巨人と阪急、オリックスとの野球の“差”を語る。

元阪急・熊野輝光氏、巨人の報道陣と野球の“差”を実感

元パ・リーグ新人王外野手の熊野輝光氏(四国 IL・香川オリーブガイナーズ監督)は 1991 年オフに勝呂博憲内野手との交換トレードでオリックスから巨人に移籍した。

熊野氏は新天地での初年度は、腰、背中などの怪我に悩まされ、思うような結果を残せなかった。しかし、巨人移籍 1 年目の 1992 年、熊野氏は自主トレから巨人とオリックスの“差”を感じたという。

「注目度が違いました。とにかく(報道陣の)数が全く違いましたね。だからもうホント、ある意味、何か監視されているようでした。何かおおらかさを出せないというか……。絶えず周りを気にしながらの感じ。それでまた選手もけっこうみんなスーパーカーみたいなのに乗っているし……」

野球にも“差”があった。

「やっぱりジャイアンツというところでしんどかったですね。ホントにあそこは活躍というか、ちゃんとやらなければやっぱり駄目というか、阪急、オリックスとは違う。パ・リーグとは違った。もう野球自体が違いました。藤田さんが監督だったんですが、例えば、回の先頭バッターは『1 球目から打つな』と言われた。ボールを見ていくということでね。オリックスの時は『積極的に甘い球なら行け』だったから、まずその辺から、えって思いました」

熊野氏はその方針に戸惑った。

「そんなんで追い込まれて、逆に対応できなくなるというか……。セ・リーグのピッチャーはある意味、コントロールも良くて変化球も多いので 1 球みたら、もうなかなか勝負ができないというかね。オープン戦で(1 球目から)カーンとヒットを打ったんですが、喜ばれないし“お前、何で打つんや”って感じだった。回の先頭だけなくポンポンと 2 アウトになったら簡単に終わるなというのもあったし……」

セ は指名打者制ではないため、投手が打席にも立つ。

「ピッチャー(の打席)が終わって、すぐ(次の打者が)チェンジにしたら、すぐピッチャーが(マウンドに)行かなければいけないから、そこも簡単に打つなっていうのもね。パ・リーグは DH なので、そんなことを気にせず初球からガンガン行くじゃないですか。『甘い球をなんで見るんや』って怒られるくらいだったけど、その逆ですからね。その差だけでもやりにくい部分はすごくありましたね」

熊野氏は新天地で苦労したが、その経験は貴重なものとなった。巨人での 2 年目以降は活躍の場を広げ、1994 年には自身初の規定打席に到達するなど、存在感を示した。

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