阪神・藤川監督、逆転ドローに悔しさを滲ませる
阪神・藤川球児監督が逆転ドローに悔しさを滲ませる。打線は奮起したが、日本一打線を止められず痛恨ドローに。しかし、延長に突入してから新戦力が活躍し、今後につながる収穫もあった。

阪神・藤川監督、逆転ドローに悔しさを滲ませる
阪神・藤川球児監督(44)は、逆転し、ひっくり返され、また逆転のシーソーゲームとなった試合を振り出しに戻された痛恨ドローに言葉少なに前を向くしかなかった。
打線が奮起し、盤石の勝ちパターンへとつないだはずだった。それでも、しぶとく襲いかかってくる日本一打線を止められなかった。
八回、迷わずゲラをマウンドへ送り出した。危なげなく2死を奪い、スコアボードにゼロを刻むかに思えた。しかし、悪夢が待っている。宮崎に四球を与えると、勢いに乗る DeNA 打線を止められず、4 連打で気づけば試合を振り出しに戻された。
試合はそのまま延長に突入し、今季初の引き分けでホーム初白星はおあずけ。安打の止まっていた 3 番・佐藤輝が開幕弾以来となるヒットを放ち、4 番・森下は勝負強さも光る 4 安打の固め打ち。5 番の大山も 3 試合ぶりの安打に 3 打点と打線の中心となるクリーンアップは機能し、活気づいた打線は今季初の 2 桁 10 安打で今季最多の 6 得点を奪った。
延長に突入してから、D1 位・伊原(NTT 西日本)、育成 D1 位・工藤(四国 IL 徳島)の新戦力も強力 DeNA 打線をゼロで抑えた。今後につながる収穫もあったかに見える。
振り返れば、ゲラだけが誤算。現役時代、セットアッパーとして長らくマウンドを守り続けた指揮官だからこそ、3 点差のリードを守り切ることのできなかった痛みを理解している。
試合後は約 20 秒間で囲み取材を切り上げ、次戦へと気持ちを切り替えた。4 時間 28 分の激闘で拾えなかった勝ち星。痛恨のドローはそっと胸にしまい、また〝Day By Day〟で目の前の勝利に全力を尽くす。
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