2025年5月18日、ローマで行われたテニスのイタリア国際男子シングルス決勝で、第3シードのカルロス・アルカラス（スペイン）が地元出身の第1シード、ヤニク・シナーをストレートで下し、見事に初優勝を果たしました。

アルカラスは第1セットを7─6で取ると、第2セットは6─1と圧倒的な強さを見せつけました。試合後のコート上でのインタビューで、アルカラスは「最初のポイントから最後までかなり良い戦い方ができたと思う。ローマで初優勝できてうれしい。これが最後にならないといい」と喜びを語りました。

一方、世界ランキング1位のシナーは連勝記録が26でストップ。1976年のアドリアーノ・パナッタ以来となる地元選手の優勝とはなりませんでした。シナーは1月の全豪オープンを制しましたが、その後ドーピング問題を巡る処分で3カ月の出場停止となり、今大会が復帰戦でした。試合後、シナーは「3カ月離れて、ここでこの結果を出せたのは大きな意味を持つ」と述べ、処分中に支えになった家族に感謝を示しました。

今回の勝利は、アルカラスにとって内転筋故障からの復帰後初めてのタイトル獲得となり、今後の活躍がさらに期待されます。