安青錦、8連勝で優勝争いの最前線に立つ「勝っても喜ばず、負けても落ち込まず」/大相撲夏場所
大相撲夏場所で安青錦が8連勝を達成し、優勝争いの最前線に立つ。彼の冷静な態度と強靭な体幹が注目を集めている。

安青錦、8連勝で優勝争いの最前線に立つ
大相撲夏場所9日目、東前頭9枚目の安青錦(21)が千代翔馬(33)を押し出し、8連勝を達成した。これにより、彼は初の「綱とり」に挑む大関大の里(24)を1差で追う展開となった。
冷静な態度と強靭な体幹
安青錦は立ち合った瞬間から頭を低く保ち、一度も顎を上げることなく千代翔馬を押し切った。初日に黒星を喫したものの、2日目から8連勝と勢いに乗り、勝ち越しを決めた。
国際大会からの飛躍
ウクライナ出身の安青錦は、戦禍を逃れて3年前に来日。関大相撲部での稽古を積み、師匠である安治川親方(元関脇安美錦)の指導を受けながら、往年の名力士を研究する向上心も持っている。
令和の「潜航艇」
174センチ、116キロの体を潜らせ、強靭な体幹と顎を上げない姿から「潜航艇」と称される安青錦。彼の取り口は浮つかず、冷静沈着な態度が特徴だ。
今後の展望
10日目には関脇若隆景と対戦が組まれた。先場所も三役と対戦し、気後れすることなく1勝1敗の成績を残している。安青錦は「勝って喜ばず、負けて落ち込まず。それが自分には合っている。自分の力を出し切る、思い切った相撲を取りたい」と語っている。
安青錦の今後の活躍に期待が集まる。