ウーゴ・エキティケを巡る争い

アイントラハト・フランクフルトに所属する22歳のフランス人FWウーゴ・エキティケを巡り、リバプールとチェルシーが熾烈な争いを繰り広げています。エキティケは2024年2月にパリ・サンジェルマン（PSG）からフランクフルトに買い取りオプション付きのレンタルで移籍し、同年7月に完全移籍へ移行しました。今季は公式戦48試合で22得点12アシストを記録し、チームの躍進に大きく貢献しています。

リバプールの戦略

リバプールは現在、新たなエースストライカーを探している状況であり、8500万ポンド（約162億円）の移籍金が必要とされるエキティケに興味を示しています。しかし、チェルシーも豊富な資金力を武器に、リバプールから注目選手を掻っ攫う可能性があります。

遠藤航獲得劇の再来

2023年の夏の移籍市場では、リバプールが獲得寸前だったエクアドル代表MFモイセス・カイセドとベルギー代表MFロメオ・ラヴィアをチェルシーが横取りする形で獲得しました。その後、リバプールは日本代表MF遠藤航を1600万ポンド（約30億円）で獲得し、シーズン後半に向けて大活躍を見せました。今季はプレー時間を減らしたものの、途中出場から“クローザー”のような役割を担い、リバプールの勝利に貢献しています。

今後の展望

英メディア『ラウジング・ザ・コップ』は、「チェルシーがまたしてもリバプールの狙う選手を獲得したとしても、それが逆にリバプールにとってプラスに働くこともあり得るだろう」と報じています。また、今夏は例年以上に優れたストライカーが市場に出回っており、リバプールはすでにベンヤミン・シェシュコやヴィクター・オシムヘンに関心を示しています。エキティケが理想的な補強であったとしても、チェルシーに奪われたとしても、リバプールにとって致命的ではないと見られています。

これまでの補強実績からも、リバプールが次善の策で大成功を収める可能性は十分にあるでしょう。今後の移籍市場の動向に注目が集まります。