佐野海舟の日本代表復帰

日本サッカー協会は2025年5月23日、2026年北中米W杯のアジア最終予選に向けた日本代表メンバー27人を発表しました。その中で、昨年7月に不同意性交容疑で逮捕され、後に不起訴処分となったMF佐野海舟（24歳、マインツ）が約1年2ヶ月ぶりに代表復帰を果たしました。

森保一監督の選出理由

森保一監督は、佐野の選出について以下の3つの理由を挙げました：

1. 佐野が被害者に謝罪し、被害者との話し合いが済んでいること
2. 本人が深く反省していること
3. 不起訴になり、刑事事件として罪に問われず終了したこと

佐野海舟のコメント

佐野は所属事務所を通じて、「本当にうれしく思います。全力で頑張ります」とコメントし、さらに「いろいろな人にご迷惑をかけてしまったこと、大変申し訳ございませんでした。今後も自分のできる社会貢献活動などを継続させていただき、日々努力していきたいと思います」と述べました。

今後の期待

佐野は今季、ドイツ1部マインツで全34試合に先発出場し、ボール奪取など高いパフォーマンスを示しています。森保監督は「海舟は強度が高い中でボールを奪い取る能力に磨きがかかっている。攻撃につなげてくれる意味で代表でも生かしてほしい」と期待を寄せています。

兄弟同時選出

今回、弟の航大（21歳）も同時に選出されました。佐野兄弟の選出は、2006年8月16日のアジア杯予選イエメン戦での佐藤勇人・寿人以来の快挙です。

今後の課題

日本代表のボランチは主将のMF遠藤が主力ですが、遠藤不在時の守備力低下が課題となっています。佐野の存在がその課題を解決する鍵となるかもしれません。

結論

1年後のW杯本大会で、未踏の8強、その先の世界一を目指す日本代表。佐野海舟の復帰がチームの底上げに大きく貢献することが期待されています。