慶大・清原勝児、神宮デビューで四球選び「出塁したので、僕の勝ち」と笑顔
慶大の清原勝児が新人戦で神宮デビューを飾り、四球を選んで出塁。父・和博氏の見守る中、兄弟の絆も感じさせる活躍を見せた。

神宮デビューで四球選び、清原勝児が兄を超える
2025年6月2日、東京六大学野球春季リーグ戦新人戦の第1日、慶大対法大の試合が神宮球場で行われた。慶大の清原勝児内野手(1年=慶応)が新人戦で神宮デビューを飾り、8回2死三塁の場面で代打として登場。四球を選び、出塁を果たした。
父・和博氏の見守る中でのデビュー
神宮の杜に「清原君」のアナウンスが鳴り響くと、スタンドからは大きな歓声が沸き上がった。父であり、元プロ野球選手の清原和博氏(57)も客席から息子の活躍を見守っていた。
ボールを見極める冷静さ
勝児は試合後に「チャンスということもあり、後ろにいい打者がいるので、自分が決めるというよりはしっかりボールを見て、甘い球があればいこうと思っていた。後ろにつないで、追加点を取りたいとの思いで、打席に立ちました」と語った。ボールを見極め、出塁すると、代走を送られた。ベンチでは仲間たちが祝福してくれた。
兄・正吾さんからのリストバンド
勝児が身につけていた赤いリストバンドは、昨秋まで慶大の主砲として活躍した兄・正吾さんから譲り受けたもの。「正吾が使っていたヤツで、出られようになったらまずは使いたいと思っていました」と兄弟の絆を感じさせるエピソードも披露した。
兄を超えるデビュー
ちょうど3年前のこの日、兄・正吾さんが新人戦の東大戦で神宮デビューを果たしたが、代打で右飛に終わった。勝児は「出塁したので、僕の勝ちかなと思います」と報道陣を笑わせた。
次の目標は秋のリーグ戦デビュー
勝児は「この球場でメンバーに入って、試合をしたい思いは強かった」と語り、次の目標は秋のリーグ戦デビューと意気込んでいる。学生野球の聖地に、まずは第一歩を記した清原勝児の今後の活躍に期待がかかる。
清原勝児のプロフィール
- 生年月日:2005年5月1日
- 出身地:東京・港区
- 年齢:20歳
- 身長・体重:175cm、80kg
- 投打:右投右打
- 経歴:幼稚園年長から野球を始め、慶応幼稚舎(小学校)時代はオール麻布でプレー。小6時にはジャイアンツジュニアに選出。中学時代は世田谷西シニアに所属。慶応では2年秋からベンチ入り。23年春夏の甲子園に出場。夏には代打の切り札として107年ぶりの日本一に貢献した。