2025年6月2日、ロサンゼルスでのドジャース対メッツ戦で、大谷翔平選手が劇的な同点犠牲フライを放ちました。九回1死一、三塁の場面で、メッツの守護神ディアスから左翼深くにフライを打ち、同点に追いつきました。大谷選手は両手をたたいて喜びを表現しました。

また、七回2死では右翼スタンドへメジャートップに並ぶ23号ソロホームランを放ちました。これは3試合ぶりの一発で、ナ・リーグ単独トップとなり、マリナーズのローリーと並びました。MLB公式サイトのサラ・ラングス記者によると、開幕60試合で23本塁打を放ったのは球団新記録で、1955年デューク・スナイダーの22本を上回りました。

大谷選手は5月に自身と球団最多に並ぶ月間15本塁打を放ち、6月初戦のヤンキース戦では7試合ぶりに出塁がなく4打数無安打でしたが、2戦目でホームランを打ちました。一、三回の打席は空振り三振、五回2死一、二塁の好機では二ゴロに倒れていました。

試合前には投手復帰プログラムの一環でキャッチボールを行い、5月31日に右肘の手術後、2度目となるライブBP（実戦形式の打撃練習）登板後、中1日を空けてスローイングを再開しました。今週末に3度目の打者との対戦を見込んでいます。登板予定の7日は敵地セントルイスのカージナルス戦で現地午後1時15分のデーゲーム、6日は午後7時15分のナイターで、体力面でも厳しい日程となります。

試合開始前には自身のインスタグラムを更新し、この日、肺炎のため死去した巨人終身名誉監督の長嶋茂雄さんを追悼しました。今年3月に東京ドームで開催された開幕シリーズ直前で撮影したツーショット写真など3枚を投稿し、「心よりご冥福をお祈りいたします」と記しました。

大谷選手は長嶋さんが観戦した3月15日の巨人とのプレシーズンゲームで戸郷から2ランを放ちました。日本でのプレーは2023年3月16日のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）準々決勝イタリア戦以来で、本塁打は1次リーグのオーストラリア戦以来734日ぶりでした。同日にも長嶋さんと撮影したツーショット写真を自身のインスタグラムに投稿していました。長嶋さんが公の前に姿を現したのはこの日が最後でした。