2025年F1スペインGP:ハースの苦戦とベアマンの成長
2025年F1スペインGPでのハースチームの苦戦と、新人ドライバー・ベアマンの成長について詳しく解説。

2025年F1第9戦スペインGPでは、ハースチームが苦戦を強いられた。エステバン・オコンは16位、オリバー・ベアマンは17位でレースを終え、チームはコンストラクターズ選手権で7位に後退した。
オコンのレース戦略
オコンは16番手からソフトタイヤでスタートし、20周目にミディアムタイヤに交換。43周目に再びミディアムに履き替えた。55周目のセーフティカー導入時にはステイアウトを選択し、一時11番手まで上がったものの、終盤は順位を落とし16位でレースを終えた。
ベアマンの成長とペナルティ
新人ドライバーのベアマンは予選でオコンを上回ってQ2に進出。ソフトタイヤで14番手からスタートし、20周目にミディアムに交換した。43周目に2セット目のミディアムを投入し、セーフティカー導入に伴ってオコンとは反対にピットに入ってユーズドのソフトに履き替えた。ベアマンは13位で完走したが、リアム・ローソンとのポジション争いの際に、ターン1ではローソンが前に出ていたにもかかわらずベアマンがエスケープゾーンを通ってターン3でローソンの前に出たことで、コースを離れてアドバンテージを得たと判断され、10秒のタイムペナルティを受けた。これにより、ベアマンの最終的な結果は17位となった。
チームの現状
今回のレースでは、アイザック・ハジャーが7位に入賞したことでレーシングブルズのコンストラクターズポイントが28となり、コンストラクターズ選手権で6位に浮上。ハースは26ポイントのままで、ひとつ順位を落として7位となった。
ドライバーのコメント
エステバン・オコン(ハース) 「セーフティカーの先導中は、中古タイヤのままステイアウトしていた。グリッドの最後尾に下がっていただろうし、それに価値はないからね。トリプルヘッダーが終わり、よい点も難しい点もあったが、この3週間サポートしてくれたチームに感謝している。これから物事を分析する週に入るのはいいことだし、より強くなって戻りたいと思う。モナコはポジティブだったし、次は別のストリートサーキットであるカナダに向かうので、そこで本来あるべき状態に戻りたいと思っている。」
オリバー・ベアマン(ハース) 「順調に進んでいたが、残念ながら今日はポイントを争うことができなかった。週末を通して進歩があったと思うし、金曜日や土曜日と比べてロングランではマシンの感触も向上しているので、ポジティブだ。残念ながら、セーフティカーのせいで少し後れを取ることになってしまった。今週末は他のチームに比べてペース面で少々苦戦した。でも、全体的にはこの3戦でよい結果が出せたので、そこから得ることや学ぶことはたくさんあると思う。」