【東日本学生相撲】無差別級に新星誕生!日大1年・西出大毅が史上初の快挙 5階級制覇の1年生軍団が新時代を宣言
東日本学生相撲個人体重別選手権で日大1年の西出大毅が無差別級を制覇。大会史上初の1年生王者誕生をはじめ、全8階級中5階級で1年生が優勝する新時代の幕開けを告げる大会となった。各階級の熱戦レポートと次代を担う若手力士たちの活躍を詳報。

無差別級決勝 土俵際の大逆転劇
27日に靖国神社相撲場で開催された東日本学生相撲個人体重別選手権で、日本大学1年生・西出大毅が前人未到の偉業を達成。無差別級決勝では3年生の成田力道を土俵際の上手投げで下し、大会史上初となる1年生王者の称号を手にした。西出は左四つで攻め込まれる苦しい展開から、最後の最後で渾身の投げ技を決断。観客総立ちの大熱戦に幕を下ろした。
新時代の胎動 1年生5階級制覇
今大会は全8階級中5階級で1年生が優勝する異例の事態に。
- 100kg未満級:世界ジュニア2連覇の三橋条ノ真(日大1年)が鮮やかな下手ひねりで戴冠
- 115kg未満級:横山響(日体大1年)が4年生のエース山口颯斗を寄り切りで撃破
- 125kg未満級:モンゴル出身のラグチャースレン(日体大1年)が浅い両下手から豪快な寄り切り
- 135kg未満級:福原丈一朗(東洋大1年)が土俵際の小手投げで逆転劇
- 無差別級:西出大毅が新時代の旗手に
国際色豊かな激戦 注目の外国人力士
135kg以上級ではクリストファー(日体大4年)が4年間の努力を実らせ初優勝。ムンフビルグーン(日大1年)との国際対決を制し、卒業前に金字塔を樹立した。モンゴル出身のトゥルボルド(日体大1年)は135kg未満級準優勝と、外国人選手の活躍が光る大会となった。
技術解析 次代を担う若手の戦い方
- 西出大毅:四つ身での粘り腰と瞬発力を生かした投げ技
- 三橋条ノ真:世界ジュニア経験を活かしたスピード重視の取り口
- ラグチャースレン:モンゴル相撲の流れをくむ豪快な押し相撲
- 横山響:低い姿勢からの突き押し戦法
今後の注目選手
- 西出大毅(日大1年):無差別級二冠への期待
- 三橋条ノ真(日大1年):世界選手権日本代表候補
- ラグチャースレン(日体大1年):国際大会での活躍に注目
- 福原丈一朗(東洋大1年):小兵ながらの技巧派スタイル
歴代データ比較
年度 | 1年生優勝者数 | 最重量級優勝体重 |
---|---|---|
2023 | 2階級 | 148kg |
2024 | 3階級 | 152kg |
2025 | 5階級 | 156kg |
今大会は学生相撲史に残る「新世代の革命」となった。1年生たちが描く新たな歴史は、9月の全国体重別選手権へと続く。