NBA最強のコンビ?デイビスとアービングがマブズに新たな旋風を巻き起こす

元NBA選手が語る、デイビスとアービングのマッチアップ困難な理由と、彼らがダラス・マーベリックスに新たな旋風を巻き起こす可能性について詳しく解説。

デイビスとアービングのコンビがマブズを変える

ダラス・マーベリックスは2025年2月、ルカ・ドンチッチをロサンゼルス・レイカーズに放出し、代わりにアンソニー・デイビスを獲得しました。これにより、デイビスとカイリー・アービングの新コンビが誕生しました。このコンビは、マブズを球団史上2度目の優勝に導けるのか、注目が集まっています。

元NBA選手が語る「守るのが最も難しい選手」

昨季までボストン・セルティックスなどで8年間NBAに在籍したダニエル・タイスは、ポッドキャスト番組『Euro Insiders』で「守るのが最も難しい選手は誰か?」と問われ、デイビスとアービングを挙げています。

「ビッグマンなら(ニコラ)ヨキッチ、(ジョエル)エンビード、アンソニー・デイビスだね。基本的にデイビスはビッグマンの身体をしたガードなんだ。ドリブルからのジャンプショットも打てるし、フェイスアップからも、ドリブルからでもシュートを放てる。相手としてはかなり厄介だよ」とタイスは語りました。

続いてタイスはアービングについて「もしアイソレーションでカイリーと対峙したら、何が起こるか分からない」と述べました。

「左に行くか、右に行くか、ミッドレンジか、フィニッシュか。NBAには才能ある選手が多いけど、彼らと1オン1で戦うと、まるで孤島に置かれたような状況になるんだ」とその難しさを強調しました。

デイビスのオフェンス力とアービングのスキル

タイスが挙げたエンビード(213㎝・127㎏)は2023年、ヨキッチ(211㎝・129㎏)は21、22、24年にMVPを受賞しているように、いずれもリーグ屈指のビッグマンとして知られます。そしてアービング(188㎝・88㎏)は、卓越したボールハンドリングを武器に“NBAで最もスキルの高い選手”と称される存在です。

一方で、彼らと比べるとデイビスのオフェンス力はやや忘れられがちです。確かに優れたシューターではなく、2020年にレイカーズで優勝して以降、3ポイント成功率はすべて3割以下にとどまっています。

それでもミスマッチを最大限に活かしたポストプレーに加え、208㎝の長身ながらボールハンドリングも巧み。エルボー付近からのジャンパーも高精度で、接触にも負けず、ブロッカーをかわす敏捷性も備えています。

ケガのリスクとチームの展望

33歳のアービングは2025年3月の試合で前十字靱帯を断裂し、現在はリハビリ中です。復帰は早くても年明け以降になる見込みです。また、32歳のデイビスも新天地デビュー戦で左内転筋を負傷するなど、ケガの多さが不安材料となっています。

それでもマブズには、デレック・ライブリー二世、ダニエル・ギャフォード、PJ・ワシントン、ドワイト・パウエルとビッグマンの駒は豊富です。これによりデイビスの負担は軽減されると見られ、元NBA選手のケンドリック・パーキンスはポッドキャスト『Road Trippin』で他球団に警鐘を鳴らしていました。

「AD(デイビス)は国際的なスーパースター(ドンチッチ)とのトレードで獲得した。だからこそ今季は使命感を持って戦うだろう。情熱もそうだし、シーズン終了前からメディアで本人が語ってきたこともある。ADには本当に気をつけた方がいい」とパーキンスは語りました。

今季のマブズの展望

今季のマブズは、6月のドラフトで1位指名を受けたフォワードのクーパー・フラッグ、ベテランシューターのクレイ・トンプソン、アービング復帰まで先発ポイントガードを務めるディアンジェロ・ラッセル、ライブリー二世など、各ポジションにタレント揃いつつあります。ここにアービングが万全の状態で戻ってくれば、デイビスとのコンビで旋風を巻き起こす可能性は十分にあるでしょう。

次に読むべきもの

八村塁が描く日本バスケの未来:NBAコーチも驚愕の熱狂「THE SHOWCASE」
NBA

八村塁が描く日本バスケの未来:NBAコーチも驚愕の熱狂「THE SHOWCASE」

八村塁が主催した「THE SHOWCASE」で、日本バスケの未来を切り開く熱狂の3日間をレポート。NBAコーチも絶賛したその内容とは?

八村塁が語る日本バスケットボールの未来と協会への提言
NBA

八村塁が語る日本バスケットボールの未来と協会への提言

八村塁が日本バスケットボール協会への提言と、日本代表の強化について語った。

佐土原遼、アジア・カップに向けてさらなる飛躍を目指す - FE名古屋の期待の星
NBA

佐土原遼、アジア・カップに向けてさらなる飛躍を目指す - FE名古屋の期待の星

佐土原遼がアジア・カップに向けて日本代表合宿で手応えを感じ、FE名古屋を背負ってプレーする意気込みを語る。

NBAポートランド・トレイルブレーザーズの新たな未来:トム・ダンドン氏率いるグループによる40億ドル超の買収
NBA

NBAポートランド・トレイルブレーザーズの新たな未来:トム・ダンドン氏率いるグループによる40億ドル超の買収

トム・ダンドン氏率いるグループがNBAのトレイルブレーザーズを40億ドル以上で買収し、チームをポートランドに残す意向を表明。

八村塁の去就に注目:レイカーズとの契約延長は難しいか
NBA

八村塁の去就に注目:レイカーズとの契約延長は難しいか

NBAのレイカーズに所属する八村塁が契約延長しない可能性が高まっており、移籍の動きが活発化している。

NBA 2025シーズン:クリッパーズの新戦力ビールとポールの加入で優勝へ
NBA

NBA 2025シーズン:クリッパーズの新戦力ビールとポールの加入で優勝へ

2025年NBAシーズン、ロサンゼルス・クリッパーズがブラッドリー・ビールとクリス・ポールの加入で優勝を狙う。

ジョーダン・グッドウィン、フェニックス・サンズに復帰!NBAバックコートの新たな戦力
NBA

ジョーダン・グッドウィン、フェニックス・サンズに復帰!NBAバックコートの新たな戦力

フェニックス・サンズがジョーダン・グッドウィンを獲得。昨シーズンの活躍を振り返り、新シーズンでの期待を解説。

八村塁のキャンプで松井啓十郎がコーチとして新たな視点を獲得
NBA

八村塁のキャンプで松井啓十郎がコーチとして新たな視点を獲得

松井啓十郎が八村塁主催のキャンプにコーチとして参加し、新たな視点と貴重な経験を得たことを振り返る。

NBAレジェンド・パトリック・ユーイングが観客席で放つ存在感!ファイナル戦で再び注目を集める
NBA

NBAレジェンド・パトリック・ユーイングが観客席で放つ存在感!ファイナル戦で再び注目を集める

NBAファイナル戦で往年の名センター、パトリック・ユーイングが観客席に登場。その存在感がSNSで大反響を呼んでいます。

【NBA】八村塁がセルティックス移籍か?ポルジンギスとの大規模トレードの可能性
NBA

【NBA】八村塁がセルティックス移籍か?ポルジンギスとの大規模トレードの可能性

NBAのレイカーズ所属の八村塁が、セルティックスへの移籍を巡り大規模トレードの可能性が浮上。ポルジンギスとの交換が焦点。

シャックとハワードの歴史的和解!バスケットボール殿堂入り式典での感動の再会
NBA

シャックとハワードの歴史的和解!バスケットボール殿堂入り式典での感動の再会

シャックとハワードがバスケットボール殿堂入り式典で歴史的和解を果たした感動の瞬間を紹介。

ジャ・モラントが河村勇輝に送った感動のメッセージ:NBAの兄弟愛
NBA

ジャ・モラントが河村勇輝に送った感動のメッセージ:NBAの兄弟愛

NBAグリズリーズのジャ・モラントが、フリーエージェントとなった河村勇輝に感動のメッセージを送り、ファンから大きな反響を呼びました。

岡山理大附、インターハイ2回戦進出!駒大苫小牧との激戦に挑む
NBA

岡山理大附、インターハイ2回戦進出!駒大苫小牧との激戦に挑む

岡山理科大学附属高校がインターハイ初戦を勝利し、2回戦で駒澤大学附属苫小牧高校と対戦。地元の強豪がさらなる高みを目指す。

【NBAプレーオフ2025】ペイサーズ対ニックス:TJ・マッコネルの戦略とチームの団結力
NBA

【NBAプレーオフ2025】ペイサーズ対ニックス:TJ・マッコネルの戦略とチームの団結力

2025年NBAプレーオフでペイサーズとニックスが再び対戦。TJ・マッコネルが語るチームの団結と戦略。

レブロン・ジェームズが真のGOAT?元同僚が語るその理由
NBA

レブロン・ジェームズが真のGOAT?元同僚が語るその理由

元NBA選手ジョシュ・パウエルがレブロン・ジェームズを史上最高の選手と称賛。その理由とレブロンの驚異的なスタッツを解説。

Load More

We use essential cookies to make our site work. With your consent, we may also use non-essential cookies to improve user experience and analyze website traffic. By clicking "Accept," you agree to our website's cookie use as described in our Cookie Policy.