ラファエル・ナダル氏、現役引退後の生活について語る
テニス界のレジェンド、ラファエル・ナダル氏が引退後の心境と身体の状態について語った。

テニス界のレジェンド、ラファエル・ナダル氏(スペイン/元世界ランキング1位)が引退後の心境、身体の状態について語った。
ナダル氏は現役時代、男子歴代2位の四大大会 22 勝(うち全仏 14 勝)を含むツアー 92 勝を挙げ、“生涯ゴールデンスラム”(四大大会と五輪制覇)の偉業も達成。歴代6位の世界1位在位 209 週など幾多の輝かしい功績を残した。
キャリア終盤は度重なるケガに悩まされ、昨年 11 月に地元スペインのマラガで開催した国別対抗戦「デビスカップ・ファイナルズ・ノックアウトステージ」を最後に現役を引退。テニス界の一時代を共に築いたロジャー・フェデラー氏(スイス/同1位)ら選手からはなむけの言葉が贈られ、世界中のファンに惜しまれながらコートを後にした。
そんなナダル氏が、このほど ATP(男子プロテニス協会)公式のインタビューに回答。現役引退から約3カ月が経とうとしている今、現在の心境や生活の変化について次のように語った。
「僕は元気だし、完璧だよ。今は色々な仕事をしていて、今までの選手生活とこれからの生活を整理しようとしている。全ての変化には時間がかかると思うが、人生の新しいステージに慣れてきたところだ。キャリア最後の数年間は大変だったけれど、そのおかげで、現役でプレーしていた頃の記憶はまだはっきりと残っているよ」
またキャリアの中で多くのケガに苦しんだナダル氏。引退後の生活も負傷の痛みが懸念されていたが「少し痛みがあるくらいで、無理はしていない」と明かした。
「痛みを感じずに生活できていることは、僕にとってとても重要なこと。ほとんど痛みなく普通に立ち上がって階段を下りられるようになったのは、大きな進歩だ。痛みをあまり感じずに平穏に暮らせているよ」
そして最後には「新しい人生で本当にやりたいことを見つけなければならない。それもエキサイティングになることを確信している」と締めくくった。第2の人生も幸多きものとなるよう願いたい。