「“史上最悪”の契約になる可能性が高い」ブ軍主砲ゲレーロJr.、14 年 730 億円で契約延長…ソト、大谷翔平に続く史上3位の高額契約も、米記者は疑問視
ブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.が、14 年 5 億ドル(730 億円)で契約延長に合意した。米記者は、この契約が史上最悪になる可能性が高いと疑問視している。

「“史上最悪”の契約になる可能性が高い」ブ軍主砲ゲレーロJr.、14 年 730 億円で契約延長…ソト、大谷翔平に続く史上3位の高額契約も、米記者は疑問視
トロント・ブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.が、14 年 5 億ドル(730 億円)で契約延長に合意したようだ。米メディア『The Athletic』のケン・ローゼンタール記者が「ゲレーロJr.がブルージェイズと 14 年 5 億ドルの契約延長に合意。現在は身体検査待ち、と関係者が語った」と自身の X で報じた。
米放送局『ESPN』のジェフ・パッサン記者も「一塁手のゲレーロJr.とブルージェイズは、14 年 5 億ドルで合意した。現在は身体検査待ちだと情報筋が ESPN に伝えた」とポスト。「記念碑的な契約は、地元出身のスター選手ゲレーロJr.が残りのキャリアをトロントで過ごすためのもの」と伝えた。
米紙『New York Post』のジョン・ヘイマン記者も「ゲレーロJr.とブルージェイズが 14 年 5 億ドルで合意。後払い金はなく、ノートレード条項がある」と報道した。「ゲレーロJr.は 2024 年シーズン前に約 3 億ドル(約 438 億円)のオファーを受けたが固辞。1年待つことでさらに 2 億ドルを手にする。24 年に OPS.940 と活躍したことに加え、フアン・ソトがニューヨーク・メッツと 7 億 6500 万ドル(約 1116 億円)で契約したため、状況が一変した」とも報じている。
米通信社『AP』によると、ゲレーロJr.の契約額は、ソトとメッツの 15 年 7 億 6500 万ドル、大谷翔平とロサンゼルス・ドジャースの 10 年 7 億ドル(当時約 1015 億円)に次ぐ MLB 3番目の高額契約となった。
後払い金を踏まえない年俸換算では、1位の大谷(7000 万ドル=約 102 億円)、2位のソト(5100 万ドル=約 74 億円)、3位のザック・ウィーラー(フィリーズ/4200 万ドル=約 61 億円)、4位のアーロン・ジャッジ(ヤンキース/4000 万ドル=約 58 億円)、5位のジェイコブ・デグロム(レンジャーズ/3700 万ドル=約 54 億円)、6位のブレイク・スネル(ドジャース/3640 万ドル=約 53 億円)、7位のゲリット・コール(ヤンキース/3600 万ドル=約 52 億円)に次いで 8 番目となるという。
ゲレーロJr.とブルージェイズの生涯契約について、パッサン記者が「ゲレーロJr.を中心にチームを作るのは、いい出発点となる」と記し、ヘイマン記者も「トロントにとって大きな勝利。チームは切実に彼を必要としている」と評価した。
その一方、ジャーナリストのブレイク・ハリス氏は、「ブルージェイズが大物 FA 選手をひとりも獲得できないので、ゲレーロJr.に積極的にならざるをえないのは理解できるが、これが史上最悪の契約になる可能性が高い」とし、26 歳のゲレーロJr.が 40 歳となる 2039 年シーズンまで契約を延長したブルージェイズの決断を疑問視した。
今シーズン終了後に FA になる予定だったゲレーロJr.を巡っては、ヤンキースやメッツなどが関心を持っていると報じられてきたが、早くも今オフの目玉 FA が市場から姿を消した。