DeNA伊藤光、病床の子どもに希望を与える
DeNAの伊藤光捕手が、闘病中の子供とその家族を訪問し、希望を与える活動を行っている。

DeNA伊藤光、病床の子どもに希望を与える
1 月 27 日、DeNAの伊藤光捕手(35 歳)が都内にある闘病中の子供とその家族の滞在施設「ドナルド・マクドナルド・ハウスせたがや」を訪問した。
伊藤光捕手は、23 年 10 月に肝芽腫(かんがしゅ)が発覚した大須賀陽人さん(14 歳)とキャッチボールをした。幼い頃から野球が大好きで左投手として活躍していた陽人さんに、23 年 10 月に肝芽腫(かんがしゅ)が発覚した。24 年 1 月、母からの肝臓移植手術を受けた直後に、日本プロ野球選手会の活動の一環で伊藤が施設を訪問した。
集中治療室にいた陽人さんに代わり父・康博さん(51 歳)が「治った時にキャッチボールをしてください」と約束を交わした。「憧れのプロ野球選手が応援してくれると思うと力になりました。約束を励みに頑張ってきました」と陽人さんは語った。闘病は続くが「早く元気になって野球をやりたい」と気持ちを新たにした。
家族の負担を考慮して 1 人 1 日 1000 円で利用できる国内の「ドナルド―」は 12 か所にあり、全 23 室の「せたがやハウス」はほぼ満室の状態が続いている。陽人さんの投球を感慨深げに見守った大野一美ハウスマネジャーは「ハウスに滞在中の別のお父さんは、野球少年の息子さんが入院の荷物の中にお守りのように忍ばせていた球にサインをもらったそうです。選手との交流が病気と向き合うお子さんとご家族の励みになっていると感じます」と明かした。
選手会は 3 月 27 日に「ドナルド―」を 12 球団 45 選手で支援すると発表した。「出場 1 試合につき 1 万円」を掲げ、今オフの施設訪問を楽しみにしている伊藤は「成績が良ければもっと貢献できる」と自身の糧にしている。多くのファンの夢や希望を背負って戦うプロが持つ無形の力。しっかりと字にして読者に届けたい。