ノヴァーク・ジョコビッチ、初戦敗退にも前向きな姿勢を示す
男子テニスのロレックス・モンテカルロ・マスターズで、第 3 シードのノヴァーク・ジョコビッチが初戦敗退。しかし、彼は前向きな姿勢を見せている。

ノヴァーク・ジョコビッチ、初戦敗退にも前向きな姿勢を示す
男子テニスのロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)は 9 日、シングルス 2 回戦が行われ、第 3 シードの N・ジョコビッチ(セルビア)が世界ランク 32 位の A・タビロ(チリ)に 3-6, 4-6 のストレートで敗れ初戦敗退となった。試合後、ジョコビッチは「ここまで悪いとは思わなかった」と語った。
37 歳で世界ランク 5 位のジョコビッチは今季、1 月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で 4 強入りしたものの、脚の負傷により準決勝を途中棄権。その後、カタール・エクソンモービル・オープン(カタール/ドーハ、ハード、ATP500)と BNP パリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)に出場するも、いずれも初戦敗退。約 2 ヵ月間白星から遠ざかっていたが、先月のマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)では準優勝を飾った。
そのジョコビッチが同大会に出場するのは 5 年連続 18 度目。2013 年と 2015 年には優勝を果たしている。今大会は上位 8 シードが 1 回戦免除のため、ジョコビッチはこれが今季クレーコートの初戦となった。
一方、27 歳のタビロが同大会に出場するのは 2 年連続 2 度目。今大会は 1 回戦でワイルドカード(主催者推薦)で出場した世界ランク 163 位の S・ワウリンカ(スイス)を 1-6, 7-5, 7-5 の逆転で下し 2 回戦進出を果たした。
両者は昨年の BNL イタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)3 回戦で 1 度対戦しており、この時はタビロが 6-2, 6-3 のストレートで勝利していた。
2 度目の顔合わせとなった 2 回戦の第 1 セット、完璧な立ち上がりを見せ第 1 ゲームでいきなりブレークに成功したジョコビッチだったが、サービス時のポイント獲得率が 50 パーセントに留まり、14 のアンフォーストエラーを犯すなどして 2 度のブレークを奪われ先行される。
続く第 2 セット、第 3 ゲームでジョコビッチはフォアハンドのチャンスボールをネットにかけるなどしてブレークを許す。第 8 ゲームで 2 度のブレークポイントを握るも、タビロの強力なサービスに阻まれる。直後のサービスゲームでジョコビッチはマッチポイントを握られるも、正確なドロップショットでこれをセーブしなんとかキープに成功。タビロのサービング・フォー・ザ・マッチでブレークを狙うジョコビッチだったが、最後はフォアハンドのリターンがアウトとなり、1 時間 27 分で力尽きた。
男子プロテニス協会の ATP 公式サイトにはジョコビッチのコメントが掲載されている。
「少なくともまともなプレーを見せられると思ってたんだけど、まったくダメだった。酷かった。期待値は高くなかった。タフな相手と対戦するし、自分のプレーもあまりよくないことは分かってた。でもここまで悪いとは思わなかった」
「こうなることは避けたかったけど、こうなる可能性が高いことも分かっていた。何なんだろうね。本当にひどい気分だった。こんなプレーをしてしまって、見てくれた皆さんには本当に申し訳ない」
なお、勝利したタビロは 3 回戦で第 15 シードの G・ディミトロフ(ブルガリア)と対戦する。ディミトロフは 2 回戦でワイルドカードで出場した V・バチェロット(モナコ)を逆転で下しての勝ち上がり。