【桜花賞 GⅠ予想ドキュメント ◎への道】リンクスティップ好気配 初のマイル戦に自信
東西記者が密着取材で本命馬をあぶりだす「GⅠ予想ドキュメント ◎への道」。今回はリンクスティップに注目。初めてのマイル戦にも対応できそうだ。

リンクスティップ好気配 初のマイル戦に自信
東西記者が密着取材で本命馬をあぶりだす「GⅠ予想ドキュメント ◎への道」。今回はリンクスティップに注目。初めてのマイル戦にも対応できそうだ。
枠順が決まった 3 日目、リンクスティップに注目した。❻枠⑫番は昨年の勝ち馬ステレンボッシュと同じで陣営も好感触。初めての 1600 メートルにも対応できそうだ。
密着取材も折り返し。出走馬の調教 VTR を何度も見返していると、寝不足になって疲労はピークに。それでも、志願した企画。魂を削ってでも勝ち馬を探す。
木曜日は枠順発表。本命候補の一頭リンクスティップは❻枠⑫番に入った。昨年の覇者ステレンボッシュと同じだ。新田助手は「並び的にいい。内過ぎて包まれるよりもいいと思います」とうなずいた。真ん中から内寄りに速力のある②エリカエクスプレス、⑦エンブロイダリーなどが入って、先行争いは激しくなりそう。スムーズに出脚がつけば、中団やや前めの絶好位が取れそうだ。
追い切り翌日の 10 日は厩舎周りで運動。「カイバをよく食べているし、変にピリついているところもない。いい雰囲気です」と好気配を伝えた。
操縦性の高さと非凡な勝負根性が武器だ。前走のきさらぎ賞は前半 1000 メートル通過が 58 秒 7 と、1800 メートルにしては速い流れの中で好位から運んで 2 着。勝ったサトノシャイニングは皐月賞の有力馬の一頭で、3 着に退けたランスオブカオスは先週のチャーチルダウンズ C を優勝。牡馬相手のハイレベルなレースで能力の一端を示した。
今回はキャリア初のマイル戦がポイント。1600 メートルの経験がなく、桜花賞を制した馬は 1995 年のワンダーパヒューム以来いない。それでも、「前走は速いペースでもついていけたし、器用な馬なので対応してくると思います」と力を込める。
週末の雨予報も歓迎のクチ。「瞬発力勝負では分が悪いので、多少渋ってくれた方がいいと思います。スタミナ勝負の方が利点がありますからね。M・デムーロ騎手も『今年一番楽しみな馬』と言ってくれましたから」と声を弾ませる。取材の手応えは上々。枠順も良く、◎を打ちたい気持ちが強くなった。