F1界を揺るがす人種差別問題:角田裕毅のSNS被害とFIA会長の緊急声明
F1ドライバー角田裕毅がSNSで人種差別被害を受けた問題について、FIA会長が緊急声明を発表。スポーツ界の倫理と公正さを問う重要な局面。

F1界を揺るがす人種差別問題
2025年5月20日、F1を統括する国際自動車連盟(FIA)のモハメド・ビン・スライエム会長が、レッドブルの角田裕毅がSNS上で受けた誹謗中傷について緊急声明を発表しました。この声明は、角田がエミリア・ロマーニャGP初日のフリー走行1回目(FP1)で、アルピーヌのフランコ・コラピントに走路を妨害されたことに激怒し、その際の行為がアルゼンチンのファンからの人種差別発言を引き起こしたことに対するものです。
FIA会長の緊急声明
スライエム会長は自身のインスタグラムで角田の写真を投稿し、「誰一人として誹謗中傷や差別、脅迫を受けるべきではない」と述べました。さらに、モータースポーツ界で深刻化するネット上の誹謗中傷問題に対して声を上げた角田とコラピントに感謝し、全面的に支持する姿勢を示しました。
角田の反応
角田は、トラフィックに頻繁に遭遇し、イライラが頂点に達した際にコラピントに妨害されたと思い、抗議の意を示しました。彼は「何度もトラフィックに遭遇すれば、当然ながらイライラする。特にあの場面では、僕には何かを言う権利があった」と述べ、自身の行動を正当化しました。
今後の対応
FIAは、中傷に反対するキャンペーンを通じて、意識の向上や支援の提供、そして変化の推進といった断固たる行動を取り、このスポーツに関わるすべての人々の幸福を守ることに全力を尽くすと約束しました。