40歳ワウリンカ、全仏オープン初戦敗退で引退を暗示「終わりは近い」
40歳のテニス選手ワウリンカが全仏オープン初戦で敗退し、引退を暗示。今後のキャリアについて語った。

ワウリンカ、全仏オープン初戦敗退
2025年5月26日、全仏オープン男子シングルス1回戦で、ワイルドカード出場のスタン・ワウリンカ(スイス)がジェイク・ファーンリー(イギリス)に6-7 (6-8), 3-6, 2-6のストレートで敗れ、初戦敗退を喫しました。試合後の記者会見で、ワウリンカは自身のキャリアについて「もちろん終わりは近い」と語り、引退を示唆しました。
試合の経過
第1セットはタイブレークに突入し、ワウリンカは2度のミニブレークを許し先行されます。第2セットも競った展開となりましたが、ワウリンカは第4ゲームでブレークを奪われこのセットも落としました。後がなくなった第3セット、ワウリンカは1度のブレークを果たすも、自身は3度のブレークを許し力尽きました。
ワウリンカのコメント
試合後、会見に登場したワウリンカは1回戦を振り返り、「厳しい試合だった。彼(ファーンリー)は良いプレーをしていた。第1セットのレベルはかなり良かった。彼の方が少しだけうまくやったと思う。今日は彼の方がレベルが高かった」と語りました。
また、今年40歳となったワウリンカは引退についても言及し、「もちろん終わりは近い。でも、今すぐに諦めるつもりはない」と述べました。さらに、「全体的にはまだ良いテニスができていると思っている。動きも良く、楽しんでいる。でも、今回の敗北はますます受け入れがたくなっている。あのレベルに到達するには、犠牲とやっていること全てとのバランスが重要だ。また、勝利も必要だ。今のところ、あまり勝てていない。十分ではない」と自身の現状を分析しました。
今後の展望
ワウリンカは、「どうなるか見てみよう。全仏オープンが終わり、今後数週間でどうなるかがわかるだろう」と今後のキャリアについて語りました。また、「テニスからの引退は非常に個人的な問題だと思う。まだどう受け止めるかはっきりとは分からない」と引退に対する複雑な思いを明かしました。
さらに、「来年、全仏オープンに出場できる保証はない。もし数試合勝てず、ランキングが上がらなければ、ワイルドカードであろうと他の出場資格であろうと、復帰はしない」と厳しい現実を直視しました。
ファーンリーの次の対戦相手
一方、勝利したファーンリーは、2回戦で第22シードのウゴ・アンベール(フランス)と対戦します。アンベールは1回戦で世界ランク82位のクリス・オコネル(オーストラリア)を下しての勝ち上がりです。
ワウリンカのキャリア
ワウリンカは2015年に全仏オープンで優勝し、ロジャー・フェデラー(スイス)やノバク・ジョコビッチ(セルビア)らを撃破した実績を持っています。しかし、近年はランキングが低迷し、勝利を重ねることが難しくなっています。
結論
ワウリンカの今後の動向が注目されます。彼が今後どのような決断を下すか、テニスファンは見守ることになるでしょう。