パリSGが歴史的大勝で初優勝

2025年5月31日（日本時間6月1日）、ドイツ・ミュンヘンで行われたUEFAチャンピオンズリーグ決勝で、パリ・サンジェルマン（フランス）がインテル・ミラノ（イタリア）に5-0で圧勝し、悲願の初優勝を飾りました。19歳のFWデジレ・ドゥエが2得点1アシストを記録し、決勝史上最大の得点差に貢献しました。

ルイスエンリケ監督の戦術

ルイスエンリケ監督（55）は、就任以来、チームの方向転換を図りました。規律を重んじ、組織的なアグレッシブな戦い方で、フランスリーグとフランス杯との3冠を達成しました。この勝利により、パリSGは欧州3冠を達成した9番目のクラブとなり、フランス勢としては初めての快挙となりました。

デンベレの活躍

デンベレ、クバラツヘリア、デュエの3トップが自由自在にポジションを替え、中盤ではビティーニャが的確にボールをさばきました。右DFハキミもゴール前に頻繁に現れ、インテルの守備組織を切り裂きました。ルイスエンリケ監督は「デンベレは相手DFとGKに絶え間なくプレッシャーをかけ続けた。バロンドールをあげたい」と称賛しました。

チームの規律とハードワーク

ルイスエンリケ監督は、チームに規律を持ち込み、選手全員にハードワークを求めました。個人技に走る傾向が強かったデンベレも、この日の試合では攻撃以上に守備面で献身的に走りました。

歴史的快挙

10年前のバルセロナとパリSGという異なる2つのクラブで優勝した監督は史上7人目です。ルイスエンリケ監督は「パリはCLに優勝したことはない、私たちが初めて優勝したんだ。多くの人を喜ばせることができて本当にうれしい」と語りました。

翼よ、あれがパリの灯だ－。1927年、大西洋単独無着陸飛行に成功した米国の飛行家リンドバーグは、感動と喜びをこう表しました。スペイン人の名将もまた「パリの灯」を見たのです。