【西武ライオンズ】若手の躍進が導いたV字回復!新人王争いがチームに新たな風を吹き込む
昨季91敗を喫した西武ライオンズが若手選手の活躍によりV字回復を果たし、新人王争いがチームに新たな活力をもたらしている。

若手選手の活躍がチームを変えた
昨季91敗を記録した西武ライオンズが、今季は見事なV字回復を遂げている。開幕から5月までの50試合で27勝23敗と貯金4を記録し、2位のオリックスとのゲーム差なしで交流戦に突入した。昨季は15勝30敗と借金15で交流戦を迎えたが、今季はその苦境を乗り越え、新たな風がチームに吹き込まれている。
新たな指揮陣とチーム方針
今季から新たに指揮を執る西口監督を筆頭に、鳥越ヘッド、仁志野手チーフ、大引内野守備・走塁コーチら外部から招かれた首脳陣がチームに新たな風を吹き込んだ。「常に全力疾走を怠らない」という〝凡事徹底〟のチーム方針も根付き、チーム全体の士気が向上している。
投打の軸が明確に
戦力的には、今井、隅田の先発両輪、抑えの平良、1番・西川の成長がプラスポイントとなっている。特に、昨季は全く固定できなかったクリーンアップで、3番にドラフト2位ルーキー・渡部聖弥外野手、4番・ネビンの起用が功を奏している。渡部聖は左足首ねん挫で登録を抹消されているものの、34試合で打率3割3分1厘、4本塁打、17打点と存在感を発揮している。
新人王争いがチームに活力を
デビュー17試合でわずか1失点の防御率0・53を記録する3年目・山田陽翔投手や、先発として6試合に登板し4勝2敗、防御率2・03の4年目・菅井信也投手がチーム内で激しい〝新人王争い〟を展開している。これらの若手選手の活躍が、チーム全体にピリッとした緊張感を与え、活性化の大きな原動力となっている。
若手の躍進がもたらすプラス効果
チーム内では、「下手な戦力補強よりも優秀な後輩の出現の方が、同じポジションに与える影響やチーム全体にピリッとした危機感を植え付けるため、効果が大きい」との声も上がっている。若手選手たちの躍進が、チームのV字回復に計り知れないプラス効果をもたらしていることは間違いない。