ヤニス・アデトクンボの投稿が引き起こしたNBAインサイダーの反応とトレード噂の行方
ヤニス・アデトクンボの投稿をきっかけに、NBAインサイダーの反応と今後のトレード噂について詳しく解説。

現地時間6月11日、ミルウォーキー・バックスのスター選手ヤニス・アデトクンボが自身のXアカウントで「ウォジ不在を寂しがっている人はいるかい?」と投稿しました。この投稿は、昨年9月にニュース業界を引退したエイドリアン・ウォジナロウスキー記者へのオマージュとも取れるものでした。
ウォジナロウスキー記者は、長年にわたりNBAの選手やコーチ、フロントに関する速報を報道し、「ウォジ砲」として親しまれてきました。彼の引退後は、シャムズ・シャラニア記者が後を継ぎ、現在はNBAインサイダーのトップとして活躍しています。
シャラニア記者は、今年2月にルカ・ドンチッチとアンソニー・デイビスが絡んだ超大型トレードや、ディアロン・フォックスのトレードをリポートするなど、最前線で活躍してきました。さらに、5月中旬にはアデトクンボがミルウォーキーで長期間プレーするか、他チームへ移籍する方がベストかを模索していると報道しました。
しかし、それから約1か月が経過しても、アデトクンボのトレード噂はほとんど進展しておらず、来季もバックスのユニフォームを着る可能性が高いと予想されています。
13日に公開された番組『Pat McAfee Show』にゲスト出演したシャラニア記者は、アデトクンボの投稿に対して次のように反応しました。
「私は自分とヤニスの仲は良好だと強く信じています。あの投稿は見ましたし、この業界にいるみんなが(ウォジナロウスキー記者の不在を)寂しく思っていることでしょう。彼は私のことを高めてくれました」
さらに、シャラニア記者は自身の投稿に自信を見せ、「私は彼とともに2年半やってきました。たくさんのことを学びましたし、彼は私のメンターとして、数多くのことを教えてくれました。彼がいなくなったことは間違いなく寂しいことです。ただ同時に、私は日々自分でコントロールできることにフォーカスしています。私は自分のリポート内容を信用しています」と語りました。
今オフの移籍市場は、ファイナル終了から一夜明けた直後に自チームとのFA(フリーエージェント)選手との交渉が解禁され、現地6月30日から全30チームのFA選手との交渉が解禁となります。
すでにフェニックス・サンズのケビン・デュラントに関するトレードトークが注目されていますが、アデトクンボを筆頭に大物のトレードは起こるのでしょうか。シャラニア記者をはじめとするNBAインサイダーたちの発信に注目が集まります。
文●秋山裕之(フリーライター)