大谷翔平も驚愕!ジュランジェロ・サインチェの両投げ150キロ超え速球がマイナーで話題沸騰
マリナーズ傘下のジュランジェロ・サインチェが両投げで150キロ超えの速球を披露。MLBドラフト1巡目指名の逸材がメジャー昇格を目指す。

ジュランジェロ・サインチェの両投げ投手としての可能性
マリナーズ傘下でプレーするジュランジェロ・サインチェは、昨年のMLBドラフトで1巡目(全体15位)に指名された両投げ両打ちの投手です。彼のプロフィールには「S/S」という表記があり、これは「両投げ両打ち」を意味します。サインチェは、左投げだけでなく右投げもこなす稀有な才能を持っています。
父の影響で両投げに
サインチェが右投げを習得したのは、父の影響が大きいです。父はオランダのプロリーグで投手としてプレーしており、そのグラブを使っているうちに自然と右投げができるようになりました。高校卒業後、ブルワーズから遊撃手としてドラフト18巡目で指名されましたが、それを蹴ってミシシッピ州立大学に進学。大学では両投げ投手として頭角を現し、昨年のドラフトまでにトッププロスペクトの一人として注目を浴びる存在になりました。
今季の活躍
今季、サインチェは若手選手主体のオープン戦でプロデビューを果たし、いきなり左右での投球を披露しました。レギュラーシーズンが始まってからは、A+(シングルAとダブルAの間のハイA)のエバレット・アクアソックスに所属し、13試合に登板、うち10試合に先発し、4勝3敗、防御率4.67の成績を残しています。
制球の課題
サインチェは左打者が相手でも右で投げることが多く、左で投げる機会はそれほど多くありません。その理由は、左投手としては制球に課題を残しているためです。しかし、左右から150キロを超える速球を投げ込むことができ、制球難さえ克服できれば、いずれメジャーでも両投げを披露する日が訪れるかもしれません。
過去の両投げ投手との比較
両投げ投手といえば、2015年から20年にかけてメジャーでプレーしたパット・ベンディットがいます。ベンディットは中継ぎ投手として、メジャー通算61試合に登板、2勝2敗、防御率4.88をマークしましたが、フォーシームは最速で140キロに満たない程度でした。サインチェはドラフト1巡目の逸材だけに、少なくとも右腕として戦力になる可能性は高いです。
今後の展望
今月はケガなどもあって1試合の登板に留まっているサインチェですが、今後、二刀流としてメジャーへの階段を駆け上がることができるのか。その成長を楽しみに待ちたいです。