NBAファイナル2025:サンダーの頂点へ、ゲーム5で王手をかける
NBAファイナル2025、オクラホマシティ・サンダーがゲーム5で王手をかけ、フランチャイズ初の頂点を目指す。シェイ・ギルジャス・アレクサンダーの活躍に注目。

サンダーの頂点へ、ゲーム5で王手をかける
NBAファイナル2025は、インディアナ・ペイサーズとオクラホマシティ・サンダーが2勝2敗で並び、ゲーム5を迎える。敵地での1勝ずつを含め、互いの意地がぶつかる接戦のシリーズは、サンダーの本拠地ペイコム・センターに舞台を移す。勝てば王手となるゲーム5は、日本時間6月17日午前9時30分ティップオフ。フランチャイズ初のNBA制覇に挑むサンダーにとって、最大の山場が目前に迫っている。
ゲーム4の逆転勝利
ゲーム4では、3Q終了時点で7点ビハインドのサンダーが最終Qに31-17と巻き返して逆転勝利。4Qで流れを引き寄せたポイントと言われているのが、柔軟なローテーションと、エース#2シェイ・ギルジャス・アレクサンダーの活躍だった。若き指揮官マーク・デイグノルトHCは「このシリーズ全体を通して、相手も我々も限界まで追い込まれている」と語る。変化を恐れず最善を尽くす姿勢は、今のサンダーの戦い方そのものだ。
若手の成長とチームの結束
ゲーム4では#11アイザイア・ジョーや#34ケンリッチ・ウィリアムズが出場時間を増やし、終盤のディフェンスとボールムーブに厚みを加えた。前半に比べて3Pシュート成功数もアシスト数も低調だった中での勝利に対し、デイグノルトHCは「勝てたが、この内容では長くは戦えない」と自省を込めて語った。
エースのギルジャス・アレクサンダーも同様の認識を持つ。「今晩の内容では、いずれ厳しくなる。勝利はうれしいが、もっと良くならなければいけない」と、満足よりも成長への意志を強く口にした。今季ここまで全試合でスターターとなり、プレーオフでの得点もリーグトップを争うギルジャス・アレクサンダーにとって、これはキャリア初の6月後半戦となる。「確かに疲労はある。でも、ここにいること自体が夢なんだ。戦えることに感謝している」と語る姿からは、充実感とともに頂点への強い意志が滲む。
バックコートの進化
ギルジャス・アレクサンダーとともにバックコートを担う#5ルーゲンツ・ドートも、プレーメイカーとして進化を遂げている。「彼が攻守で安定した働きを見せることで、周りの負担が減る。彼の成長は、私たちがここにいる理由のひとつ」とギルジャス・アレクサンダーは語る。今やドートは単なるディフェンシブ・スペシャリストではなく、終盤に2メンゲームを任される存在となった。
若手の成熟とファンの力
さらにデイグノルトHCは若手の成熟にも言及、「チェット(ホルムグレン)やジェイレン(ウィリアムズ)は、不本意なゲームの後で立て直す力がある。プレーオフシリーズは簡単ではない。限界まで追い込まれる中でこそ、真の成長がある」。若いチームながら、こうした逆境を力に変える精神力がサンダーの原動力となっている。
忘れてはならないのが、このクラブを支えるファンの存在だ。HCは「オクラホマシティは、訪れるすべての人にファーストクラスのバスケットボール体験を提供したいと願っている。それは私たちの誇りだ」と語る。アリーナに立つすべての人物が、この街のカルチャーと一体になって戦いを支えている。
運命のゲーム5
シリーズの勝敗はあと2勝を先に手にしたものが勝利する。勝てばソニックス時代を除くと、フランチャイズ初の頂点となるサンダーはホームで勢いを加速させることができるか。運命のゲーム5が、チームの未来を大きく左右する。
<NBAファイナル2025 試合結果一覧(現在2勝2敗)>
- GAME1(ホーム:OKC) ペイサーズ 111-110 サンダー
- GAME2(ホーム:OKC) ペイサーズ 107-123 サンダer
- GAME3(ホーム:IND) サンダー 107-116 ペイサーズ
- GAME4(ホーム:IND) サンダー 111-104 ペイサーズ
- GAME5(ホーム:OKC) 6月17日(火)9:30
- GAME6(ホーム:IND) 6月20日(金)9:30
- GAME7(ホーム:OKC)6月23日(月)9:00 ※必要な場合のみ開催
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