逆境で輝くユヴェントス!FIFAクラブワールドカップ2025の挑戦
2025年FIFAクラブワールドカップで逆境に立ち向かうユヴェントスの挑戦と歴史を振り返る。


ユヴェントスの歴史とFIFAクラブワールドカップ
2025年6月15日、FIFAクラブワールドカップが開幕しました。この大会に、欧州の強豪クラブであるユヴェントスは、逆境の中でも輝く力を発揮します。
1985年のインターコンチネンタルカップ
1985年、ユヴェントスはUEFAチャンピオンズカップ王者として来日し、南米代表アルヘンティノス・ジュニオルスと対戦しました。名将ジョヴァンニ・トラパットーニに率いられた“老貴婦人”は、FWミシェル・プラティニやFWミカエル・ラウドルップらの活躍でPK戦の末に優勝を勝ち取り、9年ぶりに欧州へクラブ世界一の王座を奪還しました。
1996年のUEFAチャンピオンズリーグ
1996年末に来日したユヴェントスは、MFジネディーヌ・ジダンやMFディディエ・デシャンらを擁し、最強の名をほしいままにしたスター軍団でした。リーベル・プレート(アルゼンチン)を相手にFWアレッサンドロ・デル・ピエロが華麗なゴールを決めて快勝し、極東のファンにあらためて欧州サッカーの魅力を焼きつけました。
2025年の挑戦
2025年の夏、ユヴェントスは一大変革の時を迎えています。GM(ゼネラル・マネージャー)のクリスティアーノ・ジュントーリによる収支改善とチーム強化の2年間は失敗に終わり、後任にはリヴァプールやトッテナムら欧州トップクラブの経営経験を持つ前トゥールーズ会長の切れ者ダミエン・コモッリが就任しています。
チームの迷走と再建
今季のユヴェントスは迷走しました。昨夏、新時代を担わせるべく鳴り物入りで迎え入れた監督チアゴ・モッタは“誇り高く幸福なユーヴェ”を理想に掲げましたが、コッパ・イタリアのホーム戦で格下エンポリに敗退するなど国内外のコンペティションで結果を出せず、今年3月に解任されました。
イゴル・トゥドルの指揮
年明けから完全に方向性を見失っていたチームに、OBとして最後まで諦めない“ユーヴェ魂”を示し、リーグ最終節で来季のCL出場権を勝ち取ったのが闘将イゴル・トゥドルでした。トゥドルは、精神論に頼りすぎることなく、持ちうる戦力のポテンシャルを最大限に引き出すのが真骨頂です。
今後の展望
代表ウィークを経て再集合したユーヴェを初めて挑むFIFAクラブワールドカップで勝ち上がらせるには、チームとして一体になれるかどうかがカギになるでしょう。