【宮城】プロ注目の左腕・吉川陽大が目指す今夏の甲子園 ~苦難を乗り越えたエースの軌跡~
仙台育英のエース・吉川陽大が昨秋から公式戦で自責点0を継続。今夏の甲子園出場を目指し、苦難を乗り越えた成長の軌跡を紹介。

プロ注目の左腕、吉川陽大の進化
仙台育英のプロ注目左腕、吉川陽大投手(3年)の進化はとどまることを知らない。今春は計5試合に登板し、計23回を27奪三振1失点(自責0)。昨秋宮城大会から公式戦では、42回1/3自責0を継続している。さらに、6月に行われた今春センバツ準V智弁和歌山との招待試合では、完封勝利を挙げ、最速147キロも計測した。
エースまでの道のり
エースまでの道のりは決して平たんではなかった。昨春公式戦デビューを飾ると、2年生ながら、現オリックス山口や明大に進んだ武藤らとともに主戦を担った。須江航監督(42)も「夏のジョーカー的存在」と期待を寄せていた。
しかし、夏はベンチ外。「(春に)たくさん経験させてもらったのに、無駄にしてしまいました」と吉川。不調に陥った要因は明確だった。春までは70キロあった体重も、夏は5キロ減。「体重をうまく使えなくて、どうしても手投げになってしまいました」。チームもあと1勝が遠く、甲子園を逃した。スタンドからみていた吉川は「自分の代わりに、他のピッチャー陣が経験を積めていれば、甲子園に行けたのではないかと考えました」。複雑な心境を抱いていた。
苦い経験が今につながる
この苦い経験が今につながっている。「前までの自分は責任というか、自覚というのがまだまだ足りませんでした」。当時の吉川は、ただ投げることだけを意識していた。だが、栄養士から「栄養もトレーニングも野球のうち」とアドバイスを受け、今年は食事量を増やすことを意識。普段は1食300グラムの白米も、今は450グラムに増やし、現在の体重は72キロ。暑さで食欲低下も起こる夏だが、「チームのためになるなら頑張れます」と話した。
今夏の宮城大会に向けて
宮城大会は9日に開幕。同校の初戦は14日、泉館山-角田の勝者と対戦する。あの負けから1年。この夏だけを見て走ってきた。最後はてっぺんで笑う。
吉川陽大のプロフィール
- 生年月日: 2007年12月28日
- 出身地: 広島県広島市
- 身長/体重: 176cm/72kg
- 投打: 左投げ左打ち
- 最速: 147キロ
- 好きな芸能人: 箭内夢菜