広島カープの打線不調続く、35イニング連続無得点で延長12回スコアレスドロー
広島カープが35イニング連続無得点で延長12回スコアレスドロー。新井貴浩監督の奇策も実らず、打線の打開が急務。

広島カープの打線不調が続く
広島カープは2025年7月5日、東京ドームでの巨人戦で延長12回スコアレスドローを記録し、今季4度目の引き分けとなった。この試合で広島は35イニング連続無得点という不名誉な記録を更新し、打線の不調が深刻化している。
新井監督の奇策
新井貴浩監督は打線の不調を打開するため、1番打者に大砲・末包を起用するという奇策に出た。末包はプロ入り後初めての1番打者として起用され、新井監督は「末包を1番に置くことで作戦の幅が広がる」とその意図を説明した。しかし、結果としてはこの大胆な打線組み替えも実を結ばず、末包は4打数無安打に終わった。
試合の経過
試合は両軍の投手陣の奮闘や野手陣の好守が光り、スコアレスのまま延長戦に突入。広島は3回に末包が四球で出塁し、次打者・中村奨のところでエンドランを敢行したが、中村は変化球に空振りし、末包も盗塁死に終わって得点には至らなかった。その後も広島はチャンスを生かせず、ゲームセットとなった。
今後の課題
広島は2日のヤクルト戦(マツダスタジアム)の4回から35イニング連続無得点で、リーグ戦再開後は8戦連続で2得点以下と苦戦を強いられている。朝山打撃コーチは「いい人間がいれば固定できるけど、そうじゃない」とチームの現状を語り、今後も試行錯誤を続けていく方針を示した。
広島カープの打線不調は深刻で、新井監督をはじめとするチームスタッフの手腕が問われる状況が続いている。