次世代スイッチヒッターの誕生

187cmの長身から放たれる両打席170km/h弾が大学球界に新風を吹き込む。仙台大4年・平川蓮外野手は、右打席ではヤンキースのアーロン・ジャッジ、左打席ではドジャースの大谷翔平を彷彿とさせるパワーを兼備した稀有な存在だ。

身体能力数値

• 50m走：5.9秒（外野手歴代トップクラス）
• 打球速度：172km/h（右打席）/169km/h（左打席）
• 遠投：120m
• 垂直跳び：95cm

進化のメカニズム

「投手経験が生む多角的視点」が最大の強み。高校時代に肘を故障した逆境を、左打ち転向→スイッチヒッター進化の契機に変えた。

1. 打撃フォームの特徴

   • 右打席：コンパクトなスイングで芯を捉える技術
   • 左打席：体重移動を活かしたパワー打法
   • 共通点：インパクト瞬間の前腕回内動作に独自の工夫

2. 守備範囲の広さ

   • 外野全ポジション対応可能
   • 判断速度：打球初速0.3秒でのスタート

プロ球団が注目する3大要素

1. 成長曲線の急角度

   • 大学2年時：打率.278 → 4年時：打率.342
   • 長打率：.498 → .681へ向上

2. メンタル強度

   • 大事な場面での打率：.389（得点圏打率）
   • 9回以降：OPS 1.102

3. 戦術理解度

   • バント成功率：92%
   • 盗塁判断精度：85%

未来への展望

「左右で異なるアプローチ」を武器に、日米大学野球選手権でMLBスカウトの前で実力証明を目指す。プロ志望届提出を控え、今秋のドラフトでは複数球団が1位指名を検討。

「数字だけじゃない価値を創りたい。右は精密機械、左は芸術的な爆発力——そんな二面性が私の野球です」

球界が待望した次世代両刀使いの挑戦が、いま始まる。