阪神・森下翔太がWBC内定!11連勝で侍ジャパンの期待に応える

阪神・森下翔太が広島戦で決勝打を放ち、11連勝を達成。WBC代表内定も示唆され、侍ジャパンの期待に応える活躍を見せた。

阪神・森下翔太外野手(24)が、10日の広島戦(マツダスタジアム)で決勝2点二塁打を放ち、チームを日本一に立った23年以来2年ぶりとなる11連勝へと導いた。今季最多を更新し続ける貯金を18に伸ばし、2位・巨人との差を今季最大の9・5ゲームに広げ、球宴前の首位ターンが確定した。

この日、視察に訪れた侍ジャパン・井端弘和監督(50)から、来年3月に予定される第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のメンバー入り“内定”も示唆された若虎が、日の丸指揮官が見守る前で存在感を示した。

糸を引くような弾丸が二塁・菊池の頭上を襲った。過去3打席で凡飛を繰り返した森下が、絶好機で挽回の決勝打。1点劣勢の7回2死一、二塁から中野の左前打で3―3とした直後、同じ一、二塁で背番号1が4度目の打席へ向かった。ここで島内から左腕・森浦にスイッチ。「あの場面は、タイミングだけ」と多くを望まず、ただミートに徹した。

「1打席目からあまり悪くなかった。少しの修正というか、ある程度“大丈夫だな”というところもあったので、そのままいった」

カウント2―1。4球目、浮いたチェンジアップを攻略。続く佐藤輝の適時二塁打で6点目の生還。リーグ優勝を果たした23年以来9度目で、2リーグ制以降では球団最長タイとなる11連勝を決定づけ、「各自がやるべきことをやっているだけ」と胸を張った。

「世界」を一気にたぐり寄せる快音にもなった。この日、23年秋の「アジアプロ野球チャンピオンシップ」と昨秋の「プレミア12」で共闘した侍ジャパン・井端監督が視察に訪れた。「プレミア12」では全9試合で4番を託され、打率・357、1本塁打、9打点。短期決戦の鬼として、侍指揮官に実力を認めさせていた。

2月の沖縄・宜野座キャンプ以来の再会。井端監督から「チャンスに強いので、次のWBCでも期待したい」と、来年3月のWBC代表“内定”を示唆する言葉も、もらった。続けて「(今季も)出足が良くて途中ちょっと下がったが、代表でも呼ぶと最初から好調なので、そこら辺の(調子の)つくり方がうまいのか。呼んでダメというのはない」と評価も受けた。スタートから快調に飛ばせる若武者の存在は、数試合で決着する世界大会にはうってつけだ。

これまで日本国内の選手について招集を明言したことはなく、この日の森下が実質的な“第1号”。この日も侍指揮官が期待する通りの打撃を見せた背番号1は「シーズンで結果を出す以外、アピールする場面もない。もっと打てるように頑張る」と呼応した。し烈を極める打点王争いでは、佐藤輝と2打点ずつを積み上げ、先輩を1差で追走する59打点。タイトルとペナントレースでセ界の頂点へと上り詰め、世界一を懸けた大舞台への出場権も確実につかみ取る。

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