米国記者が「大谷翔平のスケープゴート説」に終止符
米国記者が「大谷翔平のスケープゴート説」に終止符を打った。政府報告書、音声テープ、判決文を隅まで調べたが、大谷の関与を示す証拠は何もなかった。

米国記者が「大谷翔平のスケープゴート説」に終止符
現地 2 月 6 日、銀行詐欺罪などの罪に問われていた水原一平被告に対し、米カリフォルニア州の連邦地裁は検察の求刑通り、禁錮 4 年 9 か月、大谷翔平に約 1700 万ドル(約 26 億円)の賠償金を支払うように命じた。
大谷の元通訳による前代未聞の賭博スキャンダルが発覚した直後から現在まで、米国では「ミズハラはオオタニのスケープゴート(身代わり)だったのでは」という疑惑の声が一部でくすぶり続けていた。
こうした声を一刀両断したのが、米メディア『The Athletic』のケン・ローゼンタール記者だ。
大谷は当初から自らの関与を否定。何も知らなかったと説明している。ローゼンタール記者は、ポッドキャスト番組『Foul Territory』で、「いまだに SNS で、“オオタニが怪しい”“ショウヘイは何かを知っていたはずだ”なんて話を目にするし、私の友人もそんなことを言っている。しかし、その証拠はあるのか? ぜひ証拠を見せてほしい」とまくし立てた。
この主張に注目した米メディア『EssentiallySports』は、「ローゼンタール記者は、オオタニは何が起きていたのか知らず、被害者だったと確信している。オオタニ の関与を信じていた人たちは必死に証拠を探したが、それは成功しなかったようだ」と報じている。
そしてローゼンタール記者は、「政府報告書、音声テープ、判決文を隅まで調べた。私を含め、記者たちはこの件を徹底的に調べ上げ、真実を解明しようと全力を尽くした。もち�ん、オオタニ の関与を示す証拠は何もない。見つけられなかった」と語り、“大谷のスケープゴート説”に終止符を打った。
同メディアは、「親しかった親友の違法賭博、窃盗、脱税行為が発覚し、オオタニ は悲嘆に暮れた。裁判の終盤や判決の際、オオタニ は沈黙を守ったが、信頼していた人物に裏切られたことへの悲しみとショックは大きなものだっただろう」と記し、大谷の心情を慮っている。
今後、水原被告は 3 月 24 日から 4 年 9 か月の刑期を務めることになり、釈放後 3 年間は保護観察になる。また、ギャンブル依存症が再発しないよう継続的な治療を受けなければいけないと同メディアは報じた。