U-20 日本代表、イラン戦に臨む!勝負の 3 大ポイントとは?【現地発】

U-20 日本代表がイランとの準々決勝に臨む。勝てば U-20W 杯出場が決まる。ディフェンス、ゲームコントロール、攻撃の切り札が勝負の鍵。

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U-20 日本代表がイランとの準々決勝に臨む。勝てば U-20W 杯出場が決まる。ディフェンス、ゲームコントロール、攻撃の切り札が勝負の鍵。

U-20 アジアカップに参戦中の日本はグループ D を 1 勝 2 分けの戦績で 2 位通過。2 月 23 日の準々決勝でイランと対戦する。この試合に勝てば、世界行きの切符を掴める。

イランはグループ C で 3 連勝して首位突破し、勢いは十分。A 代表と同じく、パワーと高さを活かしたスタイルで、球際も強く、縦に速い仕掛けとロングボールを効果的に使った攻撃でゴールに迫ってくる。

この“中東の雄”の印象について、DF 髙橋仁胡(C 大阪)は「強いチームで、サイズがある。俺らのクオリティは相手より上だと思うけど、強いイメージはありますね」と話す。

また、自身は出場していないが、一昨年 7 月の U-17 アジアカップ準決勝のイラン戦(3-0)を経験している GK 荒木琉偉(G 大阪)は、次のように語る。

「サイズがあってパワフル。セットプレーやクロスからの攻撃が武器。いつもの練習からクロス対応などはしっかりやっているので、ディフェンスラインと協力して守れば大丈夫だと思う。今回はよりパワフルになって、サイズも大きくなっているし、怖さもある。油断せずに戦っていきたい」

チームは 22 日の午前にトレーニングを実施。冒頭 15 分の公開で、試合前日はいつも 1 時間ほどで終えるが、この日は 1 時間半ほど汗を流した。詳細は不明だが、PK も練習した模様だ。

90 分で同点の場合は、15 分ハーフの延長戦を戦う。それでも勝敗が決まらなければ PK 戦で決着をつける。難敵を相手に日本はいかに戦うべきか。勝負のポイントは 3 つだ。

1 つ目が、ディフェンスラインの対応。荒木が口にしたようにイランはクロスからの攻撃を得意とする。跳ね返す場面が増えるはずで、キャプテンの CB 市原吏音(大宮)を中心とした守備陣の奮闘は必須。マークを外さないことはもち�ん、簡単にクロスを出させないことも肝要だ。

2 つ目が、ゲームコントロール。タイとの初戦(3-0)は危なげなく勝利したが、第 2 戦のシリア戦(2-2)と第 3 戦の韓国戦(1-1)は試合運びに課題を残した。シリア戦は相手の勢いに屈し、押し込まれる時間帯が続いた序盤に先制点を与えている。韓国戦は最終盤に自分たちのミスから失点。土壇場で同点に追いつかれ、後味の悪い終わり方となった。

「セーフティにプレーすることも大事」と髙橋が改善策を提示したように、流れが悪い時や時間帯を踏まえてリスクを回避するプレーも求められる。冷静に状況を判断し、試合を進めたい。

3 つ目は、攻撃の切り札をどこで投入するか。もち�ん、ジョーカーを起用しないで勝利できる展開が望ましいが、こう着状態の打破が必要となれば“ゲームチェンジャー”の出番となる。シリア戦で途中出場から同点弾を決めた FW 高岡伶颯(日章学園/サウサンプトン加入内定)や、世代屈指のパスセンスを持つ MF 中島洋太朗(広島)がその役割を担う可能性が高い。延長戦を見据えた起用とするかなど、船越優蔵監督の采配に注目したい。

運命のキックオフは日本時間で 23 日の 17 時 15 分。4 大会連続の U-20W 杯出場を果たすことができるか。

取材・文●松尾祐希(サッカーライター)

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