古巣浦和を破った小泉佳穂が味わった特別な感情

小泉佳穂が古巣浦和を破り、J1 首位に浮上。初めての経験に喜びを感じるとともに、地に足を着けて結果を出し続けることを誓う。

小泉佳穂、古巣浦和を破る

3 月 2 日の埼玉スタジアムで行われた浦和レッズ対柏レイソル戦に特別な思いを抱いていた男がいた。柏の背番号 8・小泉佳穂だ。2021~24 年までの 4 シーズンを浦和で過ごした彼は今年頭から新天地へ赴いたばかり。頭の切り替えが難しかったのだろう。それはサポーターも同様。試合前のメンバー紹介で凄まじいブーイングを浴びせたのも、小泉への愛着の表れだったに違いない。

小泉佳穂の活躍

3-4-2-1 の右シャドウに陣取った彼は中間ポジションに立ち、時には右サイドに流れながらボールを受け、浦和の守備をかく乱した。前半 14 分の先制点も小泉がお膳立てしたものだった。柏は最終ラインからの丁寧なビルドアップで相手を押し込み、背番号 8 がボールを受けた時点で左サイドが大きく空いていた。彼はこれを見逃さず、大きく展開。小屋松知哉がドリブルで関根貴大をかわし、右足で豪快なゴールを決めたのだ。

小泉佳穂の貢献

前半 31 分の垣田裕暉の 2 点目も小泉が右サイドから上げたクロスから生まれている。「自分のところにかなり余裕がある状態でボールが回ってきている。そこはビルドアップ部隊が本当にいいんだと思います。自分がいいところに立っていれば出てきますから」と彼は自分を生かしてくれた原川力ら後ろの面々にまず感謝した。

小泉佳穂の心境

小泉個人もさまざまな思いを抱えながらゴール裏に挨拶に出向いた。「もっとブーイングとか罵詈雑言とかいろいろ言われると思っていたけど、すごく温かく拍手をしていただいて、泣きそうになった(苦笑)。自分にとっては本当に特別なクラブだし、特別なファンサポーターだなというのはすごく感じました。今の J リーグは群雄割拠の状態だけど、浦和レッズはビッグクラブだし、もっとメガクラブになる資質がある。チームを離れたからこそ、それを強く感じました」と背番号 8 は改めて敬意を口にした。

小泉佳穂の展望

結果的に自身の大活躍で柏は J1 首位に浮上。それは小泉にとっては初めての経験だという。「メチャクチャ嬉しいですけど、まだシーズンが始まったばかり。これからいい時期も悪い時期もあって、そこをどう乗り切って最終的にどこにいるかなので、本当に地に足着けてやりたいなという気持ちです」ここからコンスタントに結果を出していければ、柏のタイトル獲得、小泉もアシスト王など目に見える結果が現実になるかもしれない。2025 年をキャリアハイのシーズンにすべく、黄色の背番号 8 はここからも貪欲に前進を続けていくはず。

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