阪神牝馬S展望:武豊とボンドガールが悲願の2勝目を狙う!西村淳也は先週の雪辱へ好相性の相棒と参戦
阪神牝馬Sが 4 月 12 日に行われる。ボンドガールは唯一の勝ち星を挙げており、武豊とのコンビで悲願の 2 勝目を狙う。西村淳也は先週の雪辱を果たすために好相性の相棒と参戦する。

阪神牝馬Sが 4 月 12 日に行われる。桜花賞ウイークの阪神競馬場は、土日ともメインが牝馬によるマイル重賞というプログラム。本番を目指す実力派牝馬の争いが興味深い。
まだ1勝馬という身ながら、GⅠ秋華賞でも2着歴を持つボンドガール(牝4・手塚)が主役を務める。年明け初戦の東京新聞杯では牡馬と互角の争いを繰り広げて2着を確保。道中の位置取りにも成長がうかがえた。桜花賞に挑む僚馬ブラウンラチェットとともに栗東入りして調整されており、乗り込みは順調。すっかり手の内に入れている主戦・武豊とのコンビで、待望の2勝目へ準備は整った。
現状の充実ぶりが際立つのはアルジーヌ(牝5・中内田)だ。オープン入り後は、クイーンS3着に続いてカシオペアS、ターコイズSを連勝。この牝系の特徴である晩成の血が開花してきた。西村淳とのコンビは5戦4勝、2着1回という〝準パーフェクト〟。先週のGⅠ大阪杯で同じ中内田厩舎、同じロードカナロア産駒のロードデルレイで2着に終わった鞍上は、何としても勝ちたいところだろう。
長期休養明けの愛知杯は6着に終わったスウィープフィート(牝4・庄野)だが、後方から強烈な追い込みを見せて決め手の鋭さは健在と証明した。ひと叩きされた今回は横山典との新コンビ。どんな形で持ち味を引き出すか、ベテランの手綱さばきに期待が高まる。
阪神C6着、阪急杯3着と、使われつつ着実に良化しているソーダズリング(牝5・新谷)。今回は、音無厩舎の定年解散に伴う転厩初戦だが、中間の調教では坂路で鋭い切れを見せている。厩舎環境だけでなく、鞍上も新たに坂井を迎え、復活ののろしを上げることができるか。
タガノエルピーダ(牝4・斉藤崇)はオークスでの大敗後、苦戦続きだったが、準オープン2、1着と好走して再びオープン入り。デビュー2戦目に牡馬相手のGⅠ朝日杯FSで3着と好走した素質馬が、ようやく軌道に乗ってきた。近況を見るとマイルの流れも合っているようで、重賞初Vが狙えそうだ。
ターコイズS2着、中山牝馬S4着と昇級後の健闘が続くビヨンドザヴァレー(牝5・橋口)は別定戦になって負担重量が厳しくなるものの、自在性のある脚質は強み。前走(京都金杯11着)が案外だったドゥアイズ(牝5・庄野)も、それまでの走りを見れば軽視は禁物だ。
また、格上挑戦の形になるサフィラ(牝4・池添)やラヴァンダ(牝4・中村)は重賞で上位入着の実績があり、ポテンシャルは引けを取らない。春の女王を決める大一番を控えて、前哨戦から熱い戦いが見られそうだ。