ノーリーズンが大波乱!前田晋二氏 GI 初制覇
02 年の皐月賞で、超伏兵ノーリーズンが勝利し、前田晋二氏が GI 初制覇を果たした。大波乱のレースを振り返る。

ノーリーズンが大波乱!前田晋二氏 GI 初制覇
02 年の皐月賞で、超伏兵ノーリーズンが勝利し、前田晋二氏が GI 初制覇を果たした。大波乱のレースを振り返る。
この年の皐月賞には、ケガで休養中の武豊騎手のお手馬が 3 頭出走していた。まずは重賞 3 連勝中のタニノギムレット。前走のスプリング S を四位洋文騎手で快勝し、単勝 2.6 倍の 1 番人気に推されていた。2 頭目は名牝エアグルーヴの半弟となるモノポライザー。武豊騎手で新馬、500 万下、若駒 S と 3 連勝。後藤浩輝騎手と初コンビのここは 3 番人気だった。
この 2 頭とは対照的に単勝 15 番人気の超人気薄だったのがノーリーズンだ。武豊騎手で新馬、こぶし賞を連勝したものの、福永祐一騎手とコンビを組んだ前走の若葉 S では 7 着に敗退。B.ドイル騎手を鞍上に迎え、7 分の 2 の抽選をくぐり抜けて出走にこぎつけたものの、多くのファンには忘れ去られた存在だった。
しかし、レースはやってみるまで分からない。2 番枠から飛び出したノーリーズンは、距離ロスを抑えて中団インを追走。そのままリズム良く運ぶと、4 角で外目から前に接近する。迎えた直線、粘るダイタクフラッグをかわして先頭へ。そのまま後続を突き放すと、大接戦の 2 着争いを尻目に悠々とゴールを駆け抜けたのだ。
勝ち時計の 1 分 58 秒 5 は、94 年のナリタブライアンの 1 分 59 秒 0 を更新するレースレコード。そして単勝の 1 万 1590 円はレース史上最高配当。まさに記録尽くめの一戦となったのだった。
次に読むべきもの
2025年ニュージーランドトロフィーの枠順が確定!朝日杯FS勝ち馬アドマイヤズームと新潟2歳S2着コートアリシアンの枠順比較に加え、過去10年のデータ分析から見える内枠有利の法則を徹底解説。
2025年に開業した新鋭調教師たちの熱戦を徹底リポート。東田明士調教師が15番人気馬で記録した223.4倍の大番狂わせを皮切りに、女性初のJRAトレーナー前川恭子の歴史的勝利、元GIジョッキー秋山真一郎の初白星まで、新時代を切り開く調教師たちの軌跡を追う。
東西記者が密着取材で本命馬をあぶりだす「GⅠ予想ドキュメント ◎への道」。今回はリンクスティップに注目。初めてのマイル戦にも対応できそうだ。
弥生賞ディープインパクト記念を制したファウストラーゼンが、栗東 CW コースで併せ馬を行い、順調な調教を続けている。
阪神牝馬Sが 4 月 12 日に行われる。ボンドガールは唯一の勝ち星を挙げており、武豊とのコンビで悲願の 2 勝目を狙う。西村淳也は先週の雪辱を果たすために好相性の相棒と参戦する。
今回は番外編として、馬産地巡りの後編をお届けします。千代田牧場では、ウオッカの血を残す使命があり、その孫たちに注目していきたいと思います。また、新種牡馬ソットサスの展示会にも足を運び、そのオーラに圧倒されました。