東日本国際大、逆転サヨナラで8季連続優勝!佐藤紅琉主将の鼓舞でナイン奮起
東日本国際大が逆転サヨナラで8季連続優勝を果たし、全日本大学野球選手権出場権を獲得。佐藤紅琉主将の鼓舞が鍵となった。

逆転サヨナラで8季連続優勝
東日本国際大は、東北公益文科大との激戦を逆転サヨナラで制し、開幕から9連勝で8季連続40度目の優勝を飾りました。1点ビハインドで迎えた9回、佐藤紅琉主将(4年=明秀学園日立)がナインを奮い立たせ、2死一、二塁の状況で三井颯大捕手(3年=聖望学園)がサヨナラの2点適時三塁打を決めました。これにより、6月9日に開幕する全日本大学野球選手権(神宮ほか)の出場権を獲得しました。
9回裏の劇的な逆転
9回表に勝ち越されたにもかかわらず、東日本国際大ナインは諦めませんでした。9回裏、2死一、二塁で三井が打席に立ち、「ただ、つなごうという一心だった」と語り、狙い通りスライダーを振り切り、右翼手の頭上を越えるヒットを放ちました。二塁走者に続き、サヨナラの走者の生還を待ちきれず、ベンチから飛び出す仲間の姿に「正直、逆転までいくと思わなくて、みんなが喜んでいるので確信して…うれしかったです」と語りました。
主将の鼓舞とチームの結束
主将の佐藤紅琉の鼓舞も、ナインの背中を押しました。エース阿字が先制を許し想定外の2回途中降板、相手に流れを与える場面もありましたが、誰も気持ちを切らさず、佐藤紅が「阿字のためにみんなで戦おう。今までやってきた自分たちを信じて、できることをやろう」と語りかけました。1点を追う9回の攻撃の前には「焦らず、落ち着いていこう」と呼びかけ、チームの結束を強めました。
全国大会への意気込み
8季連続で南東北の代表となった東日本国際大は、「ひとつの隙、ひとつのミスが許されない舞台。打ち勝つ、守りから攻めていく、東日本国際大の野球で挑んでいきたい」と佐藤紅は語りました。全国大会でも、全員で渾身の一プレーを積み重ねていく意気込みです。
東北公益文科大の粘り
一方、東北公益文科大は春の初優勝は逃しましたが、最後まで粘りを見せました。1-2の8回1死走者なし、佐々木徳志外野手(4年=山形中央)が自身公式戦初の本塁打で同点に追いつきました。「つなぐつもりで打ったらまさか。頭が真っ白になりました」とダイヤモンドを回り仲間からの祝福を受けました。「試合は悔しかったですけど、みんながベンチで喜ぶ光景はずっと見ていたかった」とほほえみました。