F1エミリア・ロマーニャGP:角田裕毅の戦略的バッテリー管理とチームサポートで10位キープ
2025年F1第7戦エミリア・ロマーニャGPで、角田裕毅がチームのサポートと戦略的バッテリー管理により10位をキープしたレースの詳細を紹介。

2025年F1第7戦エミリア・ロマーニャGPの日曜日、角田裕毅(レッドブル)は予選でのクラッシュの影響を引きずりながらも、チームのサポートと戦略的なバッテリー管理で10位を守り切りました。
レース前の心境 角田は予選でのクラッシュが頭から離れず、土曜日の夜はほとんど眠れなかったと語りました。しかし、レース前にはクリスチャン・ホーナー代表から「新しい1日。今日はレースを楽しもう。新しいページを開くために」と励ましの言葉を受け、ポイントを持ち帰る決意を固めました。
レース中の戦略 バーチャルセーフティカー(VSC)が角田にとって有利なタイミングで出たこともあり、54周目にニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)を抜いて10番手に浮上。しかし、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が後方から猛追してきました。
角田はヒュルケンベルグを利用し、アロンソの追撃を遅らせる作戦を実行。しかし、その作戦は5周しかもたず、59周目にアロンソがヒュルケンベルグを抜いて角田に迫りました。
HRCのサポート ここで角田をサポートしたのがホンダ・レーシング(HRC)のスタッフたちでした。HRCはバッテリーの使い方について、レッドブルのパフォーマンスエンジニアと相談し、バッテリーを使ってペースを上げるより、ギリギリまでバッテリーを貯めて防御する戦略を選択しました。
レース結果 角田はアロンソの追撃を0.804秒差でかわし、10番手でチェッカーフラッグを受けました。ホーナー代表はレース後、角田の走りを称え、チームスタッフの努力に応える見事なレースだったと評価しました。
[オートスポーツweb 2025年05月20日]