田村高校の大桃怜也がサヨナラ打で東日本国際大昌平を破り、4強入りを決める!
田村高校の大桃怜也がサヨナラ打で東日本国際大昌平を破り、11大会ぶりの4強入りを決めた。大桃の活躍とチームの勝利の瞬間をレポート。

大桃怜也のサヨナラ打で田村高校が勝利
2025年5月21日、春季高校野球福島大会の準々決勝で、田村高校が昨秋の準優勝校である東日本国際大昌平を6-5でサヨナラ勝ちし、11大会ぶりの4強入りを果たしました。大桃怜也外野手(3年)がサヨナラ打を含む3安打を放ち、チームの勝利に大きく貢献しました。
9回裏の劇的な逆転
田村高校は1点ビハインドで迎えた9回裏、相手の暴投で1点を返し、2者連続の申告敬遠で大桃怜也の打席が回ってきました。大桃は「自分が打って、みんなの笑顔が見たい」という一心で、カウント2-2から低めスライダーを振り抜き、左翼へと打球を飛ばしました。その瞬間、仲間たちがベンチから駆け出し、笑顔で大桃を迎えました。大桃は「やってやったぞ」と力強くグラウンドを踏みしめました。
昨秋の悔しさを乗り越えて
大桃には忘れられない打席があります。昨秋の県大会初戦の平工戦では、満塁の好機で空振り三振に倒れ、チームも初戦敗退を喫しました。「ずっと自分の心の中にあって、一冬で越えたらまたチャンスが回ってくる。1球1球に強い思いを込めて練習に励みました」と大桃は語ります。強い信念を持って練習に励み、春を迎えました。
怪我を乗り越えての活躍
しかし、2週間前に練習試合で左手首の軟骨を負傷し、満足に練習ができませんでした。片手でのスイング練習と、仲間のサポートに徹しました。「誰よりも声を出そうと、けがのおかげで力まないでミートできたのかな」とプラスに変え、4打数3安打2打点の猛打賞を記録しました。
次なる目標は雪辱
次は昨夏に1-8で敗れた学法石川戦です。大桃は「先輩方が悔しい思いをしたと思う。自分たちが絶対に勝って、先輩たちの思いを返せるようにしたい」と雪辱を誓い、27年ぶりの決勝を目指します。
【高橋香奈】