【大学野球】日大国際の佐藤開投手が東海地区春季選手権で全国切符を目指す!
日大国際の左腕・佐藤開投手が東海地区春季選手権で全国切符獲得の鍵を握る。7年ぶりの全日本大学選手権出場を目指す。

2025年5月24日、岐阜・長良川球場で開催される大学野球の東海地区春季選手権。静岡・日大国際、岐阜・朝日大、三重・皇学館大の春季リーグ優勝校が、全日本大学選手権(6月9日から明治神宮球場など)への1枠をかけて総当たりで争います。
日大国際の佐藤開投手(4年)は、今シーズン中継ぎとして活躍し、プロ注目右腕・林京平(4年)と同じ4勝をマーク。2018年以来、7年ぶりの選手権出場へカギを握る存在です。
今シーズン、ブレイクした佐藤は日大国際の全国切符獲得への切り札。これまで通算0勝だった左腕は、今春のリーグ戦5試合すべて2番手で登板。ロングリリーフとなった4日の東海大静岡戦では、7回1/3を無失点に抑えて勝ち投手になるなど、今リーグ4勝1敗。最高殊勲賞を含む個人3冠に輝いたエース右腕・林と同じ勝ち星を挙げました。
東海地区選手権へ、「任されたマウンドで最後まで立つという気持ちです。負けている場面では流れを変えます」と気合を入れた佐藤。
春は大学選手権、秋は明治神宮大会の出場を懸けた東海での戦いに、チームは2023年秋から4季連続で進出を果たしました。ただ、初戦はエースを投入して勝ちながらも、第2戦で敗れて出場を逃すケースが続いています。
和泉貴樹監督(70)は、林に次ぐ投手の強化に着手。リーグ終盤の静岡産業大、東海大静岡、静岡大との3カードで初戦は林に託し、2戦目は複数投手を登板させました。「先発陣は思うようにいかなかったが、リリーフが出てきたことが、リーグ優勝につながった」と指揮官。継投の2戦目で軸になった佐藤への信頼は高まりました。
130キロ後半の直球とカーブなど4種類の変化球で打者を翻弄する佐藤。昨秋はリリーフ陣の3番手でしたが、オフに下半身との連動性を高めるために走り込みを重点に置き、チェンジアップを習得。「いつも林が1試合目に投げる様子をベンチから見ていた。その分、2試合目は自分に任せろという気持ちです」。急成長した4年生が、全国への“カベ”をぶち破ります。
◆佐藤 開(さとう・かい)2003年6月30日、東京都生まれ。21歳。小学2年から墨田スターズで野球をはじめ、修徳中の軟式野球部でプレー。堀越高から日大国際に進学。173センチ、76キロ。左投左打。