佐野海舟の復帰と森保一監督の決断:W杯に向けた日本代表の新たな挑戦
佐野海舟が日本代表に復帰。森保一監督の決断とW杯に向けた新たな挑戦を解説。

佐野海舟の復帰と森保一監督の決断
日本サッカー協会(JFA)は、2025年5月23日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のオーストラリア戦とインドネシア戦に臨む日本代表メンバー27人を発表しました。この中で、ドイツ1部マインツに所属するMF佐野海舟が、昨年1〜2月のアジアカップ以来となる代表復帰を果たしました。
招集の背景
メンバー発表会見で、山本昌邦ナショナルダイレクター(ND)は、佐野海舟を招集するに至った経緯を説明しました。
- 相手との話し合い: 相手の方に対して謝罪し、話し合いをしたことを確認。
- 本人の反省: 本人が深く反省していること。
- 不起訴処分: 不起訴処分という判断が検察によってなされており、刑事事件としては罪に問われず終了していること。
森保監督の意向
森保一監督も、佐野の招集について以下のように語りました。
- 総合的な判断: 相手の方と話し合いが済んだことを確認し、総合的な判断で招集を決断。
- 復帰の道: 今年2月に欧州に視察に行った際には本人と面談し、復帰の道を模索。
佐野海舟の成長と社会貢献
佐野はプレー面での成長だけでなく、ドイツで社会貢献活動も行っています。
- 災害義援金: 今年2月、能登半島地震に係る災害義援金として100万円を寄付。
- サッカースクール: 2月下旬、ドイツで子供たちに向けたサッカースクールを開催。
- 病院訪問: 4月、本人の発案で、マインツのチームメートと一緒に現地の病院を訪問。
森保監督の決断
森保監督は、過去の事実が消えるわけではないことを承知の上で、今回の招集を決断しました。
- 再チャレンジの道: 「そのまま社会から葬り去るのか、サッカー界から葬り去るのかということに関しては、再チャレンジする道を与えることの方がいいのではないか」と強調。
今後の期待
日本代表を応援するサッカーファミリーのためにも、佐野海舟が今後のプレーと行動で、代表選手としてふさわしい姿を示すことが求められます。
FOOTBALL ZONE編集部・井上信太郎 / Shintaro Inoue