春季東海地区高校野球:桑山の142球完投で津田学園が逆転勝利
津田学園の桑山が142球を投げ抜き、3失点完投でチームを6年ぶりの決勝へ導いた。豊川との激戦を制し、逆転勝利を飾った。

2025年5月27日、ダイムスタジアム伊勢で行われた春季東海地区高校野球の準決勝で、津田学園が6年ぶりの決勝進出を果たした。愛知1位の豊川に対し、津田学園の左腕投手・桑山が最速149キロの速球を武器に142球を投げ抜き、3失点完投でチームを勝利に導いた。
試合は2-3で迎えた八回、津田学園が相手の継投のタイミングをついて四球や敵失で満塁機を作ると、押し出し四球と6番正木の敵失を誘う遊ゴロなどで4点を奪い、6-3で逆転勝利を収めた。
桑山はこの日、変化球の精度に苦しんだものの、八回1死一、二塁のピンチでは「浮いたスライダー」を豊川の3番打者に左翼席に運ばれたものの、打者が一塁走者を追い越してアウトとなり、幻の3ランを防ぐ場面もあった。九回では140キロ超の力投で追加点を防ぎ、チーム一丸となった逆転勝利に貢献した。
桑山は試合後、「チーム一丸で逆転できた。もう一個ギアが上がった」と援護に感謝の言葉を述べた。津田学園はこの勝利で、6年ぶりの決勝進出を果たし、さらなる躍進を目指す。