武豊が目指す前人未到の偉業!サトノシャイニングと挑む第92回日本ダービー
レジェンドジョッキー武豊がサトノシャイニングと共に挑む第92回日本ダービー。前人未到の偉業達成に向けての意欲を語る。

2025年6月1日に迫ったGⅠ「第92回日本ダービー」(東京競馬場芝2400メートル)に向けて、5月26日に東京・千代田区の神田明神ホールで「第92回日本ダービーPR発表会」が開催された。JRAの年間プロモーションキャラクターを務める俳優の竹内涼真、見上愛とともに、レジェンドジョッキーの武豊(56=栗東・フリー)も登場。初騎乗となるサトノシャイニング(牡3・杉山晴)で臨む大一番を前に、軽妙なトークで盛り上げに一役買った。
武豊の挑戦
デビュー39年目、歴代最多のダービー6勝を誇る武豊は、そのうち2勝をサトノシャイニングの祖父ディープインパクト(2005年)、父キズナ(13年)でマーク。父子3代でのダービーを同一ジョッキーで勝つという世界的にも例がないとみられる大偉業に挑戦する。
リラックスムードのPR発表会
この日はトレセンの全休日でレースまで時間もあることから、武豊はリラックスムードで竹内、見上と競馬トークに花を咲かせ、「馬ロボ」の実演で会場を沸かせた。
武豊の初めての〝落胆〟
竹内は、2018年8月のGⅢ小倉記念当日に小倉競馬場へゲストとして来場した際、武豊と出会ったエピソードを告白。これに対して武豊は「小倉競馬場始まって以来の来場者数を誇って、いまだに全然破られない。そのとき、勝てたんです」と4万人を超えるファンの前で演じたトリオンフでのレコード勝ちを振り返ったが、続けて「でも…。忘れもしないんですけど、表彰式のときに、竹内さんがはけていったら(観客が)サーッて帰っていった。競馬場で主役じゃなかったのは初めてです」と〝落胆〟を明かして爆笑をさらった。
過去の勝利を振り返る
過去6回の勝利を映像で紹介されると「それぞれに思い出がある。自分の中でも大きなレースだった。初めて勝ったときは騎手になって12年目で、子供のときから騎手になりたい、ダービーに出たいって思っていたので、すごく長く感じた。やっとそれがかなったっていう瞬間だった」とスペシャルウィークで制した1998年を感慨深げに回顧。さらに「ディープインパクトもすごかったですね。1・0?1・1倍?(実際は1・1倍)なぜ馬券買うんだろうって(笑)。ディープインパクトは空を飛んでいるという表現がありますけど、走っているよりも本当にサッと流れていくような、飛んでいくような。まるで翼が生えているような感じがあった。それがダービーでも実現できてうれしかった」と名馬の思い出に言及した。