Jリーグの未来を担うスーパールーキー・矢田龍之介の覚悟と挑戦
筑波大学MF矢田龍之介がJリーグの強豪・大宮アルディージャとの天皇杯で見せた活躍と、プロではなく大学進学を選んだ理由を詳しく解説。

矢田龍之介のジャイアントキリング
2025年5月25日、筑波大学は天皇杯1回戦でJ2リーグ2位の大宮アルディージャと対戦し、1-0で勝利を収めました。この試合で注目を集めたのが、1年生ながら不動のレギュラーとして活躍したMF矢田龍之介です。彼は3年生MF徳永涼とボランチコンビを組み、緻密なポジショニングと戦術眼でチームの勝利に貢献しました。
冷静沈着な戦術眼
矢田は試合中、常に相棒の徳永のポジショニングを把握し、相手のプレスをかわすために細かく立ち位置を修正していました。また、相手の守備意図を読み取り、打開策を見出す能力も高く評価されています。前半は筑波大がペースを握る時間が多く、矢田の冷静なプレーが光りました。
後半の苦戦と反省
しかし、後半は大宮の猛攻により、矢田のプレーに制約が生じました。彼は「後半のようなタイトな状況でも積極的にボールを受けて、1枚剥がせるような選手になるくらい余裕を持てないといけない」と反省の弁を述べました。それでも、66分間で見せた戦術眼と状況判断能力は、スーパールーキーの名にふさわしいものでした。
プロではなく大学進学を選んだ理由
矢田は高校時代にJリーグの清水エスパルスユースでプレーし、早くもプロデビューを果たしました。しかし、トップ昇格のオファーを断り、筑波大学に進学することを選択しました。彼は「大学で試合経験を重ねて、人間性も技術もフィジカルもトータルで身につけてから、即戦力としてプロにチャレンジ出来るようにしようと思った」と語りました。
新たな挑戦
筑波大学に進学した矢田は、関東大学サッカーリーグ1部の開幕戦で1ゴール1アシストを記録するなど、早くもチームの中心として活躍しています。彼は「大宮戦がボランチの関係性が一番良かった手応えがある」と語り、今後のリーグ戦や天皇杯でのさらなる活躍に期待が寄せられています。
矢田龍之介は、プロではなく大学進学という選択を通じて、自身のサッカー人生をさらに高みへと導こうとしています。彼の覚悟と挑戦は、Jリーグの未来を担う選手としての大きな一歩となるでしょう。