F1スペインGPでのフェルスタッペンとラッセルの接触事件:元ドライバーが語る真相
F1スペインGPで発生したフェルスタッペンとラッセルの接触事件について、元F1ドライバーが語る。

フェルスタッペンとラッセルの接触事件
2025年のF1スペインGPでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とジョージ・ラッセル(メルセデス)の間で大きな接触事件が発生しました。この事件について、元F1ドライバーのアンソニー・デビッドソンが批判的な見解を述べています。
事件の詳細
スペインGPの終盤、残り6周の時点で、フェルスタッペンとラッセルは4番手を巡って激しいバトルを繰り広げていました。ターン1でフェルスタッペンはコース外を通ってラッセルの前に復帰し、チームはペナルティを恐れてポジションを譲るように指示しました。
しかし、フェルスタッペンがターン4から5にかけて減速し、ラッセルに譲ったかと思われた瞬間、フェルスタッペンは再加速し、ラッセルと接触するという事案が発生しました。
デビッドソンの見解
デビッドソンは、フェルスタッペンの行動について次のように語っています。
- 「マックスがターン4のあと、なぜ減速したのか分からない。そして彼は急に『あいつを前には行かせない』と決めたのかも分からない」
- 「まるで『絶対に行かせない』と決めているようだった。コーナーに過剰な速度でつっこんで、しかも制御を失ったわけでもないのに、コーナーでメルセデスに厳しく突撃していった」
- 「あれは意図的なものだったと、僕は思う。あんなモノは見たくなかったね。あの時点までは、マックスを責めるようなことはなかったんだ」
ラッセルの反応
接触事件の後、ラッセルはSky Sports F1に対して次のように語りました。
- 「あの瞬間は意図的だと感じたから、驚かされた」
チームの指示
フェルスタッペンはターン1でのラッセルとの一件のあと、チームからポジションを譲るように指示を受けた際、明らかに苛立ちを見せていました。しかし、元F1ストラテジストのバーニー・コリンズはこのオーダーが十分な情報に基づく判断だったと指摘しました。
- 「GP(ジャンピエロ・ランビアーゼ/フェルスタッペンのレースエンジニア)からの『ポジションを戻せ』という通達を聞いているが、我々にその根拠は分かりません」
- 「レッドブルとFIAが何らかの会話をしていたのかどうかは分かりません。ただ、この決定はミルトンキーンズ(ファクトリー)で支えるレッドブルが、オンボードのデータを通じて下したはずです」
結論
この接触事件は、フェルスタッペンにとって大きなペナルティとなり、10位にまで後退する結果となりました。事件の真相とフェルスタッペンの意図については、今後も議論が続くことでしょう。