ラルフ・シューマッハーが語るレッドブルの現状:角田裕毅の奮闘とチームの低迷
ラルフ・シューマッハーがレッドブルの現状について語り、角田裕毅の奮闘とチームの低迷を分析。


元F1ドライバーのラルフ・シューマッハー氏が、レッドブルの現状について憂慮のコメントを発しています。彼は、現在のレッドブルがトップチームではなく、中団でも苦しい位置にあると指摘しています。
マックス・フェルスタッペンのフラストレーション
シューマッハー氏は、ドイツ『Sky Sport』での解説で、「今のレッドブルはマシンが遅すぎる。それがマックス(フェルスタッペン)にとってフラストレーションの原因になっているのは明らかだ」と主張しました。
「彼は優れたクルマを望んでいるけれど、現時点ではそれが保証されていない。レッドブルはこれまで多くの努力をしてきたが、実際のところどれもうまくいっていない」と述べています。
スペインGPでのフェルスタッペンの苦戦
フェルスタッペンはスペインGPにおいて終盤まで3位を競う位置で戦っていましたが、セーフティーカーのタイミングでハードに履き替えたことが裏目に出ました。セーフティーカーエンドの61/66周目に入る直前、最終ターンでスナップしたためにチャールズ・ルクレールに抜かれ、さらにはジョージ・ラッセルにもP4を奪われそうになりました。
再開後にラッセルを押し出すような場面があり、エンジニアは“ポジションをラッセルに戻そう”と指示しました。するとターン5でフェルスタッペンは一度ラッセルにポジションを譲ってからインへと強引に飛び込み、接触の場面を創出。これで4度の王者は10秒ペナルティが科され、レース後に10位降格となりました。
角田裕毅の奮闘
一方で角田裕毅は予選最下位となり、ピットレーンスタートを選択しました。そこから4度のタイヤ交換でポジションを上げていきましたが、最後はセーフティーカーのタイミングが追い風にならず、P13止まりでした。
レッドブルの現状
シューマッハー氏は、レッドブルの現状はトップチームではなく、中団でも苦しい位置ではないかと仮説を述べています。レーシングブルズ時代よりも大苦戦している角田裕毅の現状が、それを物語っているとのことです。
「レッドブルの現状は上位勢に見えないね。もしマックスがチームを率いていなかったら、今の立ち位置はどうだろうね。それを把握するには、ツノダの戦っている位置を見るべきだろう」と語りました。