F1ドライバーのペナルティポイント制度とフェルスタッペンの出場停止リスク
F1のペナルティポイント制度について詳しく解説。フェルスタッペンが次戦で出場停止となる可能性と、各ドライバーのポイント状況を紹介。

F1では、レギュレーションに違反したドライバーに対してFIAレーススチュワードがペナルティを科すことができます。他車との接触やピットレーンでのスピード違反に対しては、タイム加算ペナルティや罰金、戒告処分が科されることが多いものの、同時にペナルティポイントが科されることもあります。
スーパーライセンスに加算されるこのペナルティポイントの制度は、シーズンを通してF1ドライバーの振る舞いを監視する手段として導入されました。ペナルティポイントが12ヵ月のうちに12点以上に累積した場合、ドライバーには1レースの出場停止の処分が下ります。
昨年には、ハースから参戦していたケビン・マグヌッセンがペナルティポイント累積12点となり、アゼルバイジャンGPで出場停止。現在はチームでレギュラードライバーを務めるオリバー・ベアマンが代役として出場しました。
現行制度では、マグヌッセンが最初で最後の例ですが、4度の世界チャンピオンであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)はあと一歩のところまで迫っています。
フェルスタッペンは先日のスペインGPで、バトルを繰り広げたメルセデスのジョージ・ラッセルに、チームからポジションを譲るよう指示されたことに腹を立てて接触。10秒のタイムペナルティとペナルティポイント3点が科されました。
これでフェルスタッペンは昨年のオーストリアGPでマクラーレンのランド・ノリスと接触を引き起こしてから、累計11ポイント。そこで課されたペナルティポイントが失効になるのは6月30日……今年のF1カナダGPやF1オーストリアGPでフェルスタッペンが再びペナルティポイントが科されれば、出場停止処分第2号となってしまいます。
現時点で2025年のドライバーに科されているペナルティポイントは以下の通りです。
- マックス・フェルスタッペン/レッドブル:11点(次回ポイント失効日:2025年6月30日)
- リアム・ローソン/レーシングブルズ:6点(次回ポイント失効日:2025年12月1日)
- オスカー・ピアストリ/マクラーレン:4点(次回ポイント失効日:2025年11月3日)
- ニコ・ヒュルケンベルグ/ザウバー:4点(次回ポイント失効日:2025年6月29日)
- ジャック・ドゥーハン/アルピーヌ:4点(次回ポイント失効日:2026年3月22日)
- オリバー・ベアマン/ハース:4点(次回ポイント失効日:2025年11月3日)
- ランド・ノリス/マクラーレン:3点(次回ポイント失効日:2025年12月1日)
- ランス・ストロール/アストンマーティン:3点(次回ポイント失効日:2025年12月1日)
- アレクサンダー・アルボン/ウイリアムズ:2点(次回ポイント失効日:2025年12月1日)
- フェルナンド・アロンソ/アストンマーティン:2点(次回ポイント失効日:2025年6月30日)
- フランコ・コラピント/アルピーヌ:2点(次回ポイント失効日:2025年10月27日)
- カルロス・サインツJr./ウイリアムズ:2点(次回ポイント失効日:2026年4月13日)
- ジョージ・ラッセル/メルセデス:1点(次回ポイント失効日:2025年12月1日)
- 角田裕毅/レッドブル:0点
- アイザック・ハジャー/レーシングブルズ:0点
- ガブリエル・ボルトレト/ザウバー:0点
- ピエール・ガスリー/アルピーヌ:0点
- ルイス・ハミルトン/フェラーリ:0点
- シャルル・ルクレール/フェラーリ:0点
- アンドレア・キミ・アントネッリ/メルセデス:0点
- エステバン・オコン/ハース:0点