越智正典氏の経歴

越智正典氏は、日本テレビなどでアナウンサーとして活躍し、スポーツジャーナリストとしても名を馳せた人物です。2025年4月16日、老衰のため都内の自宅で96歳の生涯を閉じました。

野球実況のレジェンド

越智氏はNHKを経て日本テレビに入局し、巨人の主催試合をはじめ、1959年6月25日に後楽園球場で行われた巨人対大阪タイガース（現・阪神タイガース）の「天覧試合」で実況を務めました。この試合では、長嶋茂雄氏が9回にサヨナラ本塁打を放ち、5-4の勝利に導くという劇的な場面がありました。

プロレス中継の先駆者

野球だけでなく、日本プロレスの実況でも活躍しました。1954年、日本初のプロレス中継となった力道山、木村政彦組対シャープ兄弟戦の実況も担当しました。戦後日本の国民的ヒーローである力道山の雄姿を、多くの家庭に届けた功績は大きいです。

ジャーナリストとしての活躍

その後はジャーナリストとして活動し、東京スポーツ紙上で毎週火曜日に「ネット裏」を寄稿。長嶋茂雄氏や王貞治氏ら往年のレジェンドたち、東京六大学などのアマチュア野球まで幅広く執筆活動を続けていました。

葬儀

葬儀は親族によってすでに執り行われています。越智正典氏の偉大な功績は、今も多くの人々の記憶に刻まれています。