神戸FB山中亮平とWTB山下楽平、今季限りの退団と新たな挑戦へ
神戸FBの山中亮平と山下楽平が今季限りで退団し、新たな挑戦に向けて現役続行を宣言。

ラグビー・リーグワン1部の神戸を今季限りで退団するFB山中亮平(36)とWTB山下楽平(33)が、5日に神戸市東灘区のクラブハウスで取材に応じた。ともに神戸一筋10年以上のベテランは、チームやファンへの感謝の思いを述べるとともに、現役続行を宣言し、新天地での飛躍を誓った。
山中亮平の決断
元日本代表の山中は2011年春に早大から前身の神戸製鋼に加入し、計138試合の公式戦に出場。18年度には主力としてチームを15大会ぶりのトップリーグ優勝にも導いた。しかし、今季の出場はわずか6試合にとどまり、来季も神戸に残る選択肢はあったが、「残り少ないラグビー人生、何か燃えるもの、熱くなれるものにチャレンジしたい」と退団を決断。国内の別のチームへの移籍を決めた。
山下楽平の思い
京産大から14年に加入した山下楽は11年間で130試合の公式戦に出場。22年のリーグワン初年度にはトライ王にも輝いた。今季も14試合に出場しており、山中と同様、神戸に残る選択肢もあったが、「いろいろなことにチャレンジしたい気持ちと、(チームに)残りたい気持ちのバランスを取ったところ、こういう結論になった」と説明。「ラグビーは続けたい。チームは変わるかもしれないが…」と現役を続けていく考えを示した。
二人の絆
また同時期に退団することになった山中について「すごく良くしてもらった。かっこいい背中を追いかけ続けた11年間でした」と感謝。ともに汗を流した練習グラウンドで肩を組み、笑顔を浮かべた。