【NBA】バックスの大胆な再構築:マイルズ・ターナー獲得とデイミアン・リラード解雇の戦略的意味
バックスがマイルズ・ターナーを獲得し、デイミアン・リラードを解雇する大胆な再構築戦略を解説。NBAの最新動向を詳しく紹介。

バックスの大胆な再構築戦略
2025年7月1日、ミルウォーキー・バックスはNBAオフシーズンにおいて驚くべき動きを見せた。チームはまず、7シーズン在籍した優勝メンバーであるブルック・ロペスがフリーエージェントとなり、ロサンゼルス・クリッパーズへの移籍を決めた。これを受けて、バックスは再構築に乗り出し、ボビー・ポーティス、トーリアン・プリンス、ケビン・ポーターJr.、ギャリー・トレント・Jr.の残留を決定。さらに、フリーエージェントのギャリー・ハリスとジェリコ・シムズと契約を結んだ。
マイルズ・ターナーの獲得
バックスはその後、インディアナ・ペイサーズからマイルズ・ターナーを獲得するために、パット・カナートンと2巡目指名権2つを譲渡し、シャーロット・ホーネッツからヴァシリエ・ミチッチを獲得するトレードを行った。ターナーは2015年のNBAドラフトで1巡目11位指名を受けて以来、ペイサーズ一筋で10年のキャリアを送ってきた。今シーズン、ペイサーズは25年ぶりのNBAファイナル進出を果たし、ターナーは精神的支柱として活躍した。
デイミアン・リラードの解雇
しかし、バックスの驚くべき行動はこれだけではなかった。チームは、左アキレス腱断裂で長期欠場となるデイミアン・リラードを解雇するという異例の手段を取った。リラードはプレーオフ初戦のペイサーズ戦でアキレス腱断裂の大ケガを負い、復帰の見込みが立たない状況だった。バックスはリラードとの契約残り1億1300万ドルを2030年までの5年分割で支払うことで彼を解雇し、サラリーキャップを空けた。
ヤニス・アデトクンボのプレッシャー
この大胆な再構築は、ヤニス・アデトクンボから「競争力のないチームであれば去る」とのプレッシャーを掛けられてきた結果でもある。アデトクンボのモチベーションを維持するためには、ロペスに代わるタレントが必要だった。バックスは今後5シーズン、毎年2200万ドルを負担してまで、ロペスの穴をターナーで埋めることを決めた。
結論
バックスの今回の動きは、NBAにおける大胆な再構築戦略の一例として注目される。マイルズ・ターナーの獲得とデイミアン・リラードの解雇は、チームの将来を見据えた重要な決断であり、今後のNBAシーズンにおけるバックスの動向が楽しみだ。