クリッパーズの大胆なトレード戦略

2025年7月7日、ロサンゼルス・クリッパーズは3チーム間トレードを行い、ノーマン・パウエルをマイアミ・ヒートに放出し、ジョン・コリンズを獲得しました。このトレードは、クリッパーズの将来を見据えた大胆な戦略の一環です。

ノーマン・パウエルの役割と移籍

ノーマン・パウエルは、2022年2月にポートランド・トレイルブレイザーズからクリッパーズに加入し、2シーズン半にわたりシックスマンとして活躍しました。特に、カワイ・レナードが出遅れた昨シーズンは先発に定着し、キャリアハイの21.8得点を記録しました。パウエルは、スクリーンやドリブルハンドオフを活用し、精度の高いシュートでチームのオフェンスを支えました。

しかし、32歳のパウエルは5年9000万ドルの契約最終年を迎え、新契約を提示するにはサラリーキャップに余裕がありませんでした。また、昨シーズン終盤のケガによるパフォーマンス低下もあり、クリッパーズは他のポジションの補強を優先する判断を下しました。

ジョン・コリンズの獲得

ジョン・コリンズは、ユタ・ジャズからクリッパーズに移籍しました。コリンズは、若手有望選手として知られ、ポストプレーやリバウンドで高い能力を発揮します。クリッパーズは、コリンズの獲得により、チームの若返りとポストプレーの強化を図ります。

ヒートにとってのパウエル

ヒートは、ジミー・バトラーがウォリアーズに移籍した後、得点力不足が顕著でした。パウエルは、クリッパーズ時代よりも多くのキャッチ＆シュートの機会を得られる見込みです。過去7シーズンでキャッチ＆シュートの3ポイントシュート成功率が44.9％という高い精度は、ヒートのオフェンスに大きく貢献するでしょう。

今後の展望

クリッパーズは、このトレードを通じてチームのバランスを整え、今シーズンの優勝を目指します。一方、ヒートはパウエルの得点力でプレーオフ進出を狙います。今後の動向に注目が集まります。