ソフトバンク育成左腕・大城真乃が復調の兆し!スライダー修正で快投を披露
ソフトバンクの育成5年目左腕、大城真乃投手がスライダー修正を経て復調の兆しを見せ、ウエスタン・リーグで快投を披露。

大城真乃投手の快投
2025年7月2日、ウエスタン・リーグでソフトバンクの育成5年目左腕、大城真乃投手(22)が快投を見せた。9回に5番手で登板し、2者連続空振り三振を含む三者凡退を達成。「やっと自分の投球ができた」と語り、4月20日のオリックス戦以来の登板で結果を出した。
スライダー修正の効果
先頭の木浪聖也をスライダーで空振り三振。代打の原口文仁もチェンジアップでバットに空を切らせた。井坪陽生は140キロの直球で右飛。わずか11球で片付けた。
沖縄・宜野座高出身の変則左腕。春季キャンプは1軍に途中参加し、2月末から3月にかけて開催された「球春みやざきベースボールゲームズ」にも出場。オープン戦は登板こそなかったが、みずほペイペイドームの雰囲気を「ワクワクする舞台だった」と振り返る。
調子の向上
ただ、ウエスタン・リーグでは調子が上がらず、前回登板までの4試合で防御率4・15。スライダーが曲がらず、昨季よく投げていたチェンジアップも決まらなかった。「3軍でも結果が出ず、いろいろなことを練習で試した」と振り返る。
6月ごろにスライダーをジャイロ回転(縦回転)から横回転への修正に取り組んだ。「これまではジャイロで(球が)曲がらずバットに当てられた。『左打者を抑える投手としては変えた方がいいのではないか』と川原(R&Dグループ投手コーチ)さんからもアドバイスをもらった」。スライダーを見直すと、チェンジアップも自然に良くなったという。
コーチの評価
小笠原孝2軍投手コーチ(48)は「低めに制球されていたし、昨季武器だったスライダーでも三振を取れた」と評価。さらに「真っすぐが左(打者)の木浪にシュート気味にいっていたのも大きい」とうなずいた。
今後の展望
支配下登録の期限は7月末。「どうしても結果が欲しくなる時期。結果を出すことも大事だし、自分の課題と向き合う中でやれることはやっていく」。2軍には1日から参加している育成左腕は表情を引き締めた。